内容説明
日本人の本当の姿が見える昭和30年代を、政治、文芸、映画、音楽、テレビ、犯罪、災害など、世相の硬軟をとりまぜて、ユニークな視点からふり返る。大好評シリーズ第三弾。
目次
はじめに―時代区分は必要か
昭和30年代はなんでこなんに懐かしいのだろう―まずは“小さい幸せ”が大事な時代だった
「この幸せを手放せない」60年安保の気分―60年安保反対闘争/三井三池争議/蜂ノ巣城攻防戦
「清張」も「風太郎」も必要だった―小説が教師だった時代
アッという間に水が来た―犯罪と災害の世相史
巨匠の映画でこの時代の生活をさぐろう―小津・成瀬・黒澤の「鍵」「カーテン」
こんなにB、C級映画ばかり見ていた―ジャンク映画と言うなかれ
音楽は時代の変化そのものだった―ロカビリーからフォーク・ソングまで
その時、テレビは何をしていたか―外国テレビ映画とコメディの花盛り
歴史の真実は落ち穂ひろいにあり―その落ち穂ひろいからこぼれたこと
著者等紹介
鴨下信一[カモシタシンイチ]
1935年、東京生まれ。58年、東京大学美学科を卒業後、TBSに入社。ドラマや音楽などの番組を数多く演出する。現在、TBSテレビ相談役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
元気伊勢子
3
3冊このシリーズを読んでの感想。昭和20年〜30年が、どんな時代なのか全く知らないので、とても面白く読めた。物を見る時の感じ方も知っているのと知らないのとでは、違うのだろうと思う。また知っているからいいかと言うと知識が、邪魔してしまうこともあるから注意が必要。2020/08/09
norio sasada
1
https://blog.goo.ne.jp/sasada/e/5629d849794eb0686ad02090bac15278 https://note.com/norio0923/n/nd4bcbae0b9a42009/02/22
つちのこ
1
私が生まれた昭和30年代のことを知りたくて手に取ったが、内容的に薄かったのが残念。 著者がテレビの仕事をしていたということもあり、ボリュームも芸能、マスコミのテーマが多く、この方面に興味がある読者なら満足できるのでは。 昭和30年代は日本人が得たもの、失ったものも多く、もっと多方面に渡った検証があればよかったと思う。2020/07/17
ぱき
1
筆者の職業ゆえに描かれる卓見に満ちた描写の数々、文句なくなく面白い! 小林信彦あたりで通ぶるのはもうやめよう・・・2010/04/24
kozawa
1
シリーズ三作目。正確な史実とかよりも体験を元にした「時代感」 忘れられて新たに作られる歴史観に声を上げる一人。2009/06/26