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文春新書
信じない人のための「法華経」講座

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166606566
  • NDC分類 183.3
  • Cコード C0214

内容説明

法華経信者はなぜ折伏に励むのか?法華経を見たことがない人も、朝夕ポクポク唱えてきた人も納得。日蓮系諸宗派の手垢を落とした、「法華経」の魅力と可能性、限界が一冊でわかる。

目次

第1章 法華経へのイントロダクション(マジカル・パワー;お父さんとお母さん ほか)
第2章 法華経のレトリック(三つのポイント;全二十八章の構成 ほか)
第3章 油断ならない法華経(消えない緊張―法華経に「内容」はあるのか?;依存と主体性 ほか)
第4章 法華経のゆくえ(レトリックの種子;東へ、東へ ほか)

著者等紹介

中村圭志[ナカムラケイシ]
1958年北海道小樽市生まれ。北海道大学文学部卒業、東京大学大学院修了、宗教学専攻。編集者・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いろは

20
『信じない人のための〈法華経〉講座』タイトルからいろんなことが考えられる。「信じない人」を「信じる人」にさせる作品とも考えられるし、「信じない人」から考察する「信じる人」の考え方の作品とも考えられるし、「信じる人」から考察する「信じない人」の考え方の作品とも考えられる。そんな面白いタイトルを見て、読みたくなった。結果的に、「法華経」自体がこの作品を読めばすんなり解るという訳ではないし、面白いタイトル程に内容は面白くなかった。しかし、それはそれ程に「法華経」が奥深い世界だからだろう。まだまだ修行が足りない。2018/08/05

nemunomori

10
ここまでかみ砕いて教えて貰えれば、楽しくなってしまう法華経の解説書。有名なのにまったく理解できる気がしなかった法華経が、本書のおかげで「いかなる本」かが解りました。宗教色はまったく無く、例えが面白くて読み易いです。2017/04/13

in medio tutissimus ibis.

2
二千五百年前、「ムラの伝統では収まらなくなってきた」世の中のためにブッダ(やソクラテスや孔子)が現れ、さらにグローバル化が進んだ二千年前、大乗仏教やキリスト教が現れた。著者はそういう時代のことをバブル期には景気が良いと思ったけれど、景気が悪くなってからはメデタイ時代ではなかったのではないかと思い始めた。法華経に通底する諸々の仏教を統一しようとする方向性と、そこから漏れたものを排斥しようとしてしまう方向性は、なるほど異なる価値観の衝突の時代に要請されたものとして相応しいものかもしれなず、それは今日性でもある2022/10/21

くらーく

1
100分で名著でも法華経をやってくれていたな。たぶん、あちらの方が、法華経自体は分かりやすい(とっつき易いと思う)。 本書だと、第1章で歴史(時間と)地方での宗教関係、2章前半P.78の図2の全体構成図、3章のQA、4章のP.190以降が興味深かったな。最後には宮沢賢治を2編持ってきたところに、著者の企み?が感じない事も無いけど。 昨夏に父が亡くなり、それまで仏壇も無い家に急に仏壇と法華経が入ってきて、未だに受け入れられないのだが、本書で法華経の大きさ(と無定見さ?)を感じました。ま、解釈次第ですかね。2024/01/27

sfこと古谷俊一

1
宗教学の方向から、身も蓋もなく愉快な語彙で解説。スペースオペラ的なエスカレーションとか表現がステキ。2008/10/16

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