内容説明
赤塚不二夫のマンガ「おそ松くん」には昭和30年代から40年代初めにかけての世相がちりばめられている。リアルタイムで愛読した著者が考察する、その面白さと懐かしさ―。
目次
第1章 「おそ松くん」が生まれた時代
第2章 松野家の全貌
第3章 漫画とテレビと歌謡曲
第4章 名優チビ太の考察
第5章 怪優イヤミとシェーの時代
第6章 脇役たちの横顔
第7章 漫画「おそ松くん」から派生したもの
第8章 昭和こどもカルチャー
平成20年、「おそ松くん」ゆかりの町を歩く
著者等紹介
泉麻人[イズミアサト]
1956(昭和31)年東京都新宿区生まれ。慶応大学商学部卒業。「週刊TVガイド」等の編集に携わった後、フリーのコラムニストに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
80
「おそ松くん」は六つ子の中のひとり。他のキャラ、チビ太やデカパン、イヤミ他のキャラも懐かしい。シェーというのはイヤミがするポーズのことで子どもの頃、同世代なら必ずといっていいほど真似をしたと思う。サブタイトルの「おそ松くん」と昭和こども社会、おそ松くん全集という本を基に当時の子ども文化や世相などを著者の解説。赤塚不二夫の漫画から生まれた流行語も多い。そんな流行語を使って笑って遊んだ子どもたち、皆50代後半から60代以上だと思う。時の流れが早いことに「シェー」だ。2017/11/12
阿部義彦
10
私も著者の泉麻人さんと同じで、赤塚さんの作品では、おそ松くんが一番なじみが有るので、楽しく読めました。アニメのおそ松くんの主題歌「デカパンのパンツから猫五匹♪」は今でも歌えます!今からすれば、何とも牧歌的なギャグ漫画でしたが、結構高度な試みもされていて、流石ギャグ漫画の神様だけのことはあるなあと、懐かしくも認識を新たにしました。2015/06/27
takao
4
ふむ2024/05/15
あーさー
2
「おそ松くん」を振り返りながら、連載されていた当時の実際の町の状況を綴っている1冊。リアルタイムで読んでいた泉麻人さんだからこその描写が面白く、マンガのカットが多数収録されているのも嬉しかったです。2022/10/17
つちのこ
2
赤塚不二夫のマンガ『おそ松くん』でイヤミがシェーを始めたのは1964年後頃だといわれている。私が小学校に入学したころで、子供たちは皆これをまねていた。当時のアルバムを見ると、近所の悪ガキどもと並んでシェーをしている写真が残っているほどだ。とにかくすごい人気でシェーは怪獣映画でもゴジラにこのポーズをとらせるほどだった。今の世でここまで子供を熱狂させるものがあるのだろうか。貧しかったけど、幸せだった昭和の時代が懐かしい。(2008.8記) 2008/08/30