文春新書
ボクたちクラシックつながり―ピアニストが読む音楽マンガ

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166606221
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C0273

内容説明

どうして音楽を聴いただけですぐに弾けるの?オーケストラが鳴る指揮者とは?『のだめカンタービレ』『ピアノの森』『神童』など音楽マンガを読み解き、クラシックの世界の深奥に誘う。

目次

第1章 一回読譜したらとっととやるぞ!
第2章 楽譜どおり弾け!
第3章 バレンボイム対ホロヴィッツ!?
第4章 コンクール派と非コンクール派
第5章 留学―クラシックをやるなら海外でなきゃ駄目?
第6章 指揮者の謎
第7章 コンサートで受けるプログラム
第8章 音楽は人間が出る?
第9章 ピアニストは本当に不良債権か?

著者等紹介

青柳いづみこ[アオヤギイズミコ]
ピアニスト・文筆家。東京芸術大学大学院博士課程修了。平成2年度文化庁芸術祭賞受賞。演奏と執筆を両立させる希有な存在として注目され、5枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤となり、『翼のはえた指』(白水社)で吉田秀和賞、『青柳瑞穂の生涯』(平凡社ライブラリー)で日本エッセイスト・クラブ賞。大阪音楽大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あやの

44
大好きな「のだめカンタービレ」!既に15年も過ぎていて懐かしい。「のだめ」の内容を元に、青柳いづみこさんがリアルなピアニストの世界を語る。上を目指したらキリがない世界。ピアニストは投資に見合わない「不良債権」と呼ばれてしまうらしいし、才能があるが故の苦労もあるだろうけど、音楽にそこまでどっぷり浸かれる人生はやはり羨ましい。とはいえ、動画配信などが当たり前の時代になり、色々な形で音楽家が活躍できるようになったのも確か。のだめが今実在したら、きっとバズるんじゃないかな。2023/12/13

ふう

27
のだめカンタービレベースでピアノ界の蘊蓄が語られるので、とっても楽しい。実在の古今東西のピアニストの個性も結構赤裸々に語られ、知らなかったエピソードもたくさんあって、文体に引っかかるところがあるものの楽しい読書でした。2022/11/07

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

19
【図書館本・1回目】『蜜蜂と遠雷』が席巻している感のある出版界だが、かつて『のだめカンタービレ』『神童』『ピアノの森』という、やはりピアニストを描いたマンガがあった(というくらい時間経ってるですよね?)それを何と、青柳いづみこさんが読み解く!? 何て贅沢な企画なんだ。まずは流し見。見開きに5~10個くらいは知ってる単語があって、かえって戸惑っている。ゆっくり読んでから返します。2017/05/12

12
クラシック界の常識は非常識ってそうなんだよなぁ~と読んでいてつくづく思いました。楽器の練習なんて優雅に思われているみたいだけどスポ根ですもん。本書はのだめ等のクラシック漫画に触れて少しでも興味を持った人が読むのには、かなりいいクラシック入門書になるのではないでしょうか?各章の頭に一般人の感覚の代表として編集者の質問があり、それに対して著者が漫画の世界を踏まえつつ、時にはツッコミを入れつつ話をふくらませていきます。聞く側ではなく演奏する側としてのクラシック観に大いに共感出来た本でした。2010/10/28

あんさん

8
最後のほうの、音楽は人間が出る、と音楽家のキャリア事情が面白かった。「音楽家でいいなと思うのは、いつも脳内モルヒネが流れていて、ごく小さなことでも進歩があったり発見があったり、あるいはすばらしい演奏を聴いたりすると、それだけで幸せになって何日も何ヵ月も生きていけるということです」2021/09/30

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