内容説明
七十年前にも、日中関係の危機はあった。昭和十二年夏、「政冷経熱」で繁栄を謳歌する上海の日本租界に押し寄せる不安と戦争の予感。日本と中国は遂にわかり合うことはないのか。
目次
はじめに 日本人と上海
1 国際都市シャンハイ
2 八月十三日・金曜日
3 特派員木村毅
4 特派員作家・林房雄と榊山潤
5 上海のスパイ
6 女流作家吉屋信子の上海
7 十一月五日ガーデンブリッジ
著者等紹介
高崎隆治[タカサキリュウジ]
1925年、横浜市生まれ。戦時史研究家。法政大学文学部国文科卒。在学中に学徒兵として戦争を体験する。1996年、里村欣三研究その他で、人文科学研究協会研究奨励賞を受賞する。講談社『昭和萬葉集』では編纂部顧問をつとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。