内容説明
「清く、正しく」がはたしてオトナの姿なのか?否、荷風や谷崎、乱歩たちのごとく、世間の良識なるものに背を向けた生き方にこそ学ぶべき真実がある!ニッポン男児必読。
目次
なぜいま「秘めごと」礼賛なのか
奇っ怪なり「大谷崎」
永井荷風の「お忍び」願望
「うつし世はゆめよるの夢こそまこと」の人
一人の人間の中の大人と子供の二重性
「秘めごと」と「お忍び」の達人が潜み隠れた二十八年
人目をくらます異体の表記が日記文学の傑作を生み出した
「ふさ子さん!ふさ子さんはなぜこんなにいい女体なのですか」
「墓場に近き老いらくの恋は、怖るる何ものもなし」
あからさまな「秘めごと」(?)老境の色情のしたたかさ
「物食う女」が「物書く女」に変態するとき
目を見はらされる女性の性愛謳歌と誇り高き、その「秘めごと」ぶり
初老となってなお年上の女性との性愛に向かう力
著者等紹介
坂崎重盛[サカザキシゲモリ]
1942年、東京生まれ。エッセイスト。千葉大学造園学科卒業後、横浜市計画局で造園家として公園設計などを行なう。その後、編集者、ライターに転身。多彩なジャンルでの執筆活動を展開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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