出版社内容情報
輸出で稼いだ黒字は、日本経済ではなく、アメリカ経済のために
使われている。円=マネーに隠された、驚くべき収奪の構図を暴く!
内容説明
日本経済を苦しめたデフレの真犯人は誰か?赤字を垂れ流すアメリカがなぜ、好況に沸くのか?黒字を貯めれば貯めるほど活力が殺がれる日本経済。その「亡国の構図」を暴く。
目次
第1章 「輸出亡国」につながる富の収奪システム
第2章 なぜ通貨植民地から逃れられないか
第3章 「日本につけを回す」ニクソン・ショック
第4章 サプライ・サイドからデマンド・サイドへ
第5章 敗戦国ドイツと日本、運命を分けた道
第6章 静かな「最大の金融危機」を回避せよ
著者等紹介
三國陽夫[ミクニアキオ]
1939年、新潟県生まれ。東京大学法学部を卒業後、野村證券入社。75年、三國事務所を設立して代表取締役に就任。経済同友会元副代表幹事。CFA協会認定証券アナリスト。“Japan’s Policy Trap”(with R.Taggart Murphy,Washington,D.C.Brookings Institution Press)で、アメリカ出版協会賞(経済学の専門書・学術書分野)を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
1
ふむ2024/08/05
ゾロりん
1
なんとなく勉強になったような、わかったようなわからないような。デフレはこの本が出た後も変わらないね。2021/07/14
あるまじろの小路
0
輸出をしてドルを持つことがマクロな意味ではデフレ圧力になるという、従来の日本の「輸出立国」の概念を打ち破る衝撃的な内容です。直感的にはロジックがわかりにくいですが、このロジックが理解できればいろいろ腑に落ちることばかりです。生産活動に重点を置く限り過剰生産物を輸出に振り向けなければいけないので国家の経済的発展は限界にぶち当たることになります。消費活動が経済を牽引する、内需型の経済構造に変えていかないと、さらなる発展は難しいのでしょうなあ。2021/05/31