内容説明
モノはもういらない、カネより時間が欲しい、あるいはこの辺でライフスタイルを見直してみようとお考えの人へ、作家でもありエコノミストでもある著者が贈る、目からウロコの“水先案内書”。あなたは自分の「時給」をご存じだろうか。自身の結婚の「中間決算」をしてみたことがあるだろうか。時間、カネ、モノの三者択一の関係の中で、簡単な計算方法で比較しながら、人生における時間の大切さを知っていただきたい。そのための一冊である。
目次
第1章 タワーの法則(あなたは生活を築こうとして失っている;時間、モノ、カネはトレードオフ ほか)
第2章 時間のバランスシート(勤めたくない企業のバランスシート;家計簿はなぜ生まれたか ほか)
第3章 時間戦略(家を買う、借りるの違い;時間戦略A=モノはできるだけ持たない ほか)
終章 時間の主人公となる(時間の主人公;「もう」と「まだ」の違い ほか)
著者等紹介
水木楊[ミズキヨウ]
1937年、中国上海生まれ。本名は市岡揚一郎。自由学園最高学部卒業後、日本経済新聞社入社。ロンドン特派員、ワシントン支局長、外報部長、論説主幹等を経て、作家活動に入る
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感想・レビュー
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kawa
13
元日経敏腕記者の珍しい?啓発本。著者が言うように、日本は戦後、アメリカ文化を追うあまりお金や物をが一番という風潮になってしまい、限られた資源である時間の価値が軽んじられる結果となってしまっている。ここのところを見直すための数々の提案がなされている。人生後半とのタイトルだが、社会人成り立ての若い人達にもお薦のところも。2016/11/29
ほじゅどー
12
★★★★カネ、モノ、時間の三角関係。自分の時間は殆どないが稼いだカネで高価なモノを買う人。モノを買わずにひたすらカネを貯める人。一方、カネやモノはあまり持たないが自分の時間をたっぷり持ち楽しく過ごす人。自分はどのタイプか?自分の好きなように過ごせる時間を持つことが人生最大の目的では?自分の自由時間にカネを投下した結果は無形資産となる。例えば、資格、能力、健康な体、交友範囲、信頼度、旅行の記憶、家族の絆。無形資産の大きな人が本当に豊かな人。人生計画を立てる。自分は時間と時間の中に何をしたかで発見できる。2020/11/15
kitten
10
図書館本。ポートフォリオというが、投資戦略などの話などではなく、「時間」「モノ」「お金」のバランスのとり方の話である。時間があるときにお金がなく、お金が余ってくると時間がない。いかにして自分時間を生み出すか、という話なんだけど、残念ながら15年以上前の本だった。スマホ、ICTの進んだ現代なら、時間の生み出し方などいくらでもあるし、在宅勤務も以前よりはるかに進んでいる。仕事が楽しければそれでよい、という結論だけど、それ、いかにも昭和男の発想だなぁ、と思った。2022/04/21
ノリピー大尉
10
貧乏なのではない。貧乏感に囚われているだけに過ぎない。 自分の価値観を点検し無駄をなくして、充実した時間を生み出すぞ。 知識や技能だけでなく人間関係の知恵も無形財産のうち。人を見る眼を養いたい。2015/04/17
スパイク
7
たしかに面白い考え方だし、共感もする。しかし、馴染めない。「時間」をもっと大切にしましょう!といいながら、「時間」を「カネ」の尺度で測っている。そもそも、その考え方が違うんじゃないの? 2014/04/19