内容説明
現在の皇室典範では女性の皇位継承は認められていないが、古代においては推古天皇以来、複数の女帝が皇位に就いている。従来は、適当な男性の皇位継承者がいないときの「中継ぎ」と見られていた女帝だが、『記・紀』を丹念に読み解けば、女帝が単なる「中断ぎ」ではなく、皇位を安定させ、政治の動揺を未然に防ぐために重要な役割を果たしていたことがわかる。古代天皇制の特徴である「女帝」と「生前譲位」をキーワードに、皇位継承の歴史を描き出す。
目次
第1章 卑弥呼と壱与―本格女王の時代
第2章 飯豊皇女―古墳時代の女王
第3章 推古天皇―「皇女后妃」の即位
第4章 皇極(斉明)天皇―譲位と重祚の真相
第5章 持統天皇―「太上天皇」の出現
第6章 元明・元正・孝謙天皇―天平の女帝たち
終章 女帝の終焉と譲位の通例化
著者等紹介
水谷千秋[ミズタニチアキ]
1962年、滋賀県大津市生まれ。龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得(国史学)。博士(文学)。現在、龍谷大学・堺女子短期大学・京都西山高等学校非常勤講師。日本古代史、日本文化史専攻
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