文春新書
エコノミストは信用できるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 277p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166603480
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0233

内容説明

「長期停滞」にあえぎ、いまだ先行きが不透明な日本経済。その分、豊富な知識と冷静な分析に裏打ちされた予測が求められ、いまや新聞やテレビに「エコノミスト」と呼ばれる人々が登場しない日はない。だが十人いれば発言も十通りで、何が正しいのか、誰の主張を信用すればいいのか、訳が分からなくなっているのが現状だ。結局、景気がよかったのはエコノミストの市場だけではないか―。「失われた十年」における彼らの発言を追い、多角的に検討する。

目次

序章 エコノミストの市場
第1章 バブルを繁栄と見誤った論者たち
第2章 日本とアメリカ「浮沈」の読み方
第3章 なぜ財政出動は効かなかったのか
第4章 金融政策だけで日本を救える?
第5章 改革すべき「構造」とは何か
第6章 試金石としての「IT革命」騒動
第7章 不良債権処理で「回復」か「崩壊」か
第8章 インフレ・ターゲット論の憂鬱
終章 エコノミストの採点表
付表 エコノミスト格付け表(九九年版・〇一年版)

著者等紹介

東谷暁[ヒガシタニサトシ]
1953年、山形県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、『季刊民族学』編集部を経て株式会社アスキーでパソコン雑誌などの編集に従事。さらに『ザ・ビッグマン』『発言者』編集長を歴任したのちフリーランスとなる
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

210
03年の本だが当時の経済を適切に読み解けたエコノミストはあまりいないし、過去から首尾一貫してない人の多いこと。この後の情勢の分析も見たいな。2015/06/08

佐島楓

25
エコノミストの評論を評論して採点表を作るということをやっていらっしゃる。そのときそのときで論評がころころ変わったり、トレンドに流されてしまったり、政府寄りになったりと、専門家として誤った分析をなさってきた方がいかに多いかがわかる。メディアにコメントを求められるクラスのエコノミストがどれほど実際経済に影響を与えるか。受け手も見極められるだけの経済知識を身に着けておかないといけないのだろうけれど、それはますます大変なことだ。2014/11/21

Naota_t

4
読んで思うのは、著者は本当にエコノミストが好きだということ。笑 好きな人にちょっかいを出すように、著者は、登場するエコノミストたちをdisっておきながら、実は彼らの論文を楽しみにしているんだろう。 (各エコノミストをただ「一貫性」でしか判断していないんじゃないか、と思ってしまう内容であり、 左顧右眄した後に間違いだと分かって、意見を矯めるんならいいと思うけれど) 巻末には各エコノミストの著者による格付けが載っていたり、ボリュームも結構あるので、経済的な話が好きな人にはお勧めかもしれない。 2013/03/14

サカモトマコト(きょろちゃん)

3
エコノミスト、経済評論家と言われる人たちの発言や評論などを集めて格付けしている本。出版されたのが2003年ということで情報は多少古いのですが今でもテレビで見かけるエコノミストの評価も載っており面白かったです。 最近某トレーニングジムの広告に出演して話題になり今でもワイドショーなどでよく見かけるエコノミストがこの本の中で辛口な評価をされていて、テレビうけするエコノミストはどういう人なのかということがなんとなくわかりました。2017/03/14

ブロッコ・リー

3
読み進めてみたのだが、あまり面白くない。要するに言ったこと(予言)があたったか?首尾一貫していたか、方針がぶれなかったか?との視点で評価している。もう少し学術的な観点を期待していたのだが、もっとも学術的な観点から評価するなんてできっこないので、当たり前のことだったのだが、占い屋の人気評価みたいな本だと思った。2009/10/10

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