文春新書
歴史の作法―人間・社会・国家

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  • サイズ 新書判/ページ数 262p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166603459
  • NDC分類 201
  • Cコード C0220

内容説明

どう書けば歴史の「真実」を伝えることができるのか、そもそも歴史は科学か文学か、歴史家は現実政治に向き合うべきではないかなど、本書が問うのは歴史に取り組む人間の根本姿勢である。その観点から著者はヘロドトス、司馬遷、イブン・ハルドゥーン、ギボン、ブローデル、北畠親房、新井白石、内藤湖南など、古今東西の主要な歴史家を取り上げ、彼らが歴史をどう捉えたか詳細に跡づける。歴史学の意味と使命を考える、歴史を学ぶ人間必読の書。

目次

序章 こだわりと疑念―なぜ歴史を考えるのか
第1章 天道、是か非か―歴史のメッセージ
第2章 ヒストリーとストーリー―科学と文学の間
第3章 危機における歴史―歴史家の使命
第4章 広がる歴史―文明の接触と衝突
第5章 世界史と日本史の出会い―構造の転換
終章 リアリズムと理想主義―現代歴史学の志

著者等紹介

山内昌之[ヤマウチマサユキ]
1947年札幌生れ。北大卒業後、カイロ大客員助教授、トルコ歴史協会研究員、ハーバード大客員研究員等をへて東大教授。専攻は国際関係史とイスラーム地域研究。主著に『スルタンガリエフの夢』(サントリー学芸賞)、『瀕死のリヴァイアサン』(毎日出版文化賞)、『ラディカル・ヒストリー』(吉野作造賞)、『岩波イスラーム辞典』(共編著、毎日出版文化賞)。『納得しなかった男』等で司馬遼太郎賞受賞
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感想・レビュー

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Koning

6
歴史学とは?という読み物。イスラーム屋さんだとおもってたけど、司馬遷とか愛読してたりした人なんすね(汗。塩婆に対する批判に対する批判とでも言うものが唐突に出てくるのが妙に印象に残るの図。いや、とりあえずあれはフィクションとしてならいいけれど、歴史としてはってな事はわかってる人はいい続ける必要あるんじゃないの?とかおもうのであった2012/09/30

purupuru555

2
自分には難解過ぎた。2016/06/29

mofco

2
難しくて、私の頭には入ってこなかった。 興味のある項目だけ…2013/06/10

2
情報化された今だからこそ、歴史の作法について学ぶことは重要である。歴史家には複雑な事件の連鎖を分かりやすく総合的に説ける資質と、生き生きとした叙述を通して、事件を物語の連関の中で表現できる能力が問われる。しかし、複雑な現代社会においてこれは歴史家ならずとも誰しも賢く生きるためには必要なことであろう.2009/06/01

スズツキ

1
超絶難解。日本歴史学者の最高峰・山内の面目躍如である。2015/04/19

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