文春新書
会話の日本語読本

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  • サイズ 新書判/ページ数 227p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166603077
  • NDC分類 817.8
  • Cコード C0295

内容説明

これまで見向きもされて来なかった映画や演劇、小説などの会話にこそ、真の日本語の鉱脈は潜んでいる。というわけで、小説、エッセイから映画、演劇、漫才、落語に至るまで、珠玉の会話を縦横無尽に掘り出してみせたのが本書です。シェイクスピア翻訳劇や漱石、谷崎、エンタツ・アチャコやダイマル・ラケット、向田邦子、ビートたけしなど、日本語の芸を堪能させる手練が続々登場。坂田三吉の「銀が泣いている」、映画「仁義なき戦い」の方言丸出しの会話、天童よしみのインタビュー対談など、もう何でもあり…の「会話版」文章読本です。

目次

1 会話はこんなに通じない(会話はこんなに通じない―向田邦子、東海林さだお、武者小路実篤;話し下手の日本人が発明した会話の妙案―能「小鍛冶」、「江差追分」 ほか)
2 男ことばと女ことばの不思議(会話の中の男女の性差―シェイクスピア 木下訳と松岡訳;かつてはこんなしゃべりかたもあった―上林暁、小津安二郎「晩春」 ほか)
3 一人ゼリフの凄い効きめ(主張と報告の一人ゼリフ―「修禅寺物語」の名ゼリフ;西欧的な主張のしかたも―徳田秋声、真山青果 ほか)
4 方言こそ日本語のお宝だ(方言による悪態―「仁義なき戦い」、「男はつらいよ」;昔の方言をよみがえらせる現代演劇―有吉佐和子「華岡青洲の妻」の上演 ほか)

著者等紹介

鴨下信一[カモシタシンイチ]
1935年、東京生まれ。58年、東大美学科を卒業後、TBSに入社。ドラマや音楽などの番組を数多く演出する。現在、TBSエンタテインメント相談役。古今東西の文章に造詣が深く、『忘れられた名文たち』のシリーズは、平均的日本人の名文を掘り起こす異色の文章読本となっている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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