文春新書
旅行記でめぐる世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166603053
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0226

内容説明

戦後、外国へ行くことが難しかった時代から、高度経済成長期を経て現在まで、日本人はどんな旅をしてきたのだろうか。七〇年代から世界を巡りつづけている著者が、四十冊の旅の本を厳選。作家や女優の外遊、特派員やジャーナリストの取材、若者の冒険と貧乏旅行、企業の駐在員事情、アメリカ留学など、さまざまな海外旅行をふり返る。

目次

第1章 海外旅行自由化以前の旅(特派員の再訪;有名人の旅 ほか)
第2章 海外旅行自由化のはじまり(若者の旅;添乗員の旅 ほか)
第3章 研究と仕事の旅(言葉の旅;タイの農村で ほか)
第4章 アジアへ、アフリカへ(トイレを探る;アフリカの旅 ほか)
第5章 七〇年代以降の旅行ブーム(再生の旅;憧れの西洋 ほか)

著者等紹介

前川健一[マエカワケンイチ]
1952年東京都生まれ。73年のアジア旅行をはじめに、世界各国を旅する。88年『東南アジアの日常茶飯』(弘文堂)で食文化を書いて注目され、以後アジアを中心とした旅行・文化についての執筆で活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雲をみるひと

23
戦後の旅行記の時代毎の変遷を論じた本。旅行記がテーマにも関わらず、かなりアカデミックな内容。有名な作品に対する言及もあるので、それらの作品を読んだことがあれば内容の理解も早まるかもしれない。本作に旅行記を読む楽しみを期待した読者は少し期待を裏切られるかもしないが、これはこれで参考になる。2024/07/04

HIRO1970

11
☆★☆流石は前川さんです。相当の読書家であることは感じていましたが、旅行記の指南役までしてくださるとは、やはり只者ではないですね。既読の本はやはりこれは載るよなと思いつつ、知らない本はこれは読まずにはいられない感じになってしまいました。(続々と読みたい本に追加・・・。)海外の旅行本は好きなのでかなり読んでいるつもりでしたが、時代ごとに大きな流れで流行り廃れがあり、現在ではイラストが書けて手書き風に知ったことを満載にしてしまうのが主流派というのも頷けました。次々と新しい世界を見せて頂け今後も楽しみです。2013/12/05

きのP

10
戦前戦後で『海外旅行が自由に出来なかった時代』に書かれた様々な旅行記をもとに、それぞれの著者目線での海外を説明するといった本。非常にしっかりと書かれていてその著者が生きていた時代や目線に想いを馳せる事が出来た。が、いかんせん内容がまったく面白くなく、興味を持てなかった。結果、途中で読むのは止めました。本を読むだけで世界を旅行してるような錯覚におちいる、そんな内容を期待してたのにな。乱読に失敗はつきものですね、次にいきましょう。2015/11/19

daidai

7
1948年から現在までの旅行記ガイド。行き先別ではなく、海外旅行自由化以前の旅、自由化の始まり、研究と仕事の旅、アジアへアフリカへ、70年代行こうの旅行ブームと紀行文の歴史ともいえる一冊。2016/10/07

Hiroki Nishizumi

5
失礼ながら予想以上に良い本だった。単なる旅行記の寄せ集めではないかと思っていたが、戦後の主だった海外旅行記をある意味学術的な目で論じている。pp.67-68 はっきり言うのは心苦しいのだが、若者の旅行記で再読に値する本は多くない。思い込みが激しかったり、仲間内のなれあい雑談のようだったり、無謀な旅の自慢話の羅列にすぎなかったりといった具合で、のちの時代に読み継がれる内容はほとんどない。・・・「どこで何をしたか」というのはたいして重要ではなく、どんな文章で表現しているかがもっとも重要だとあらためて思う。2016/12/11

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