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文春新書
田中角栄失脚

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  • サイズ 新書判/ページ数 317p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166602940
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0295

内容説明

『文芸春秋』昭和49年11月号に掲載された立花隆と児玉隆也の「田中角栄の金脈と人脈」「淋しき越山会の女王」は、「今太閤」といわれた時の最高権力者を退陣に追い込んだ。二人はなぜ田中角栄を取材し、書いたのか。田中周辺からはどのような干渉があったのか。政界にうごめく魑魅魍魎たちは何をしようとしたのか。そして、このレポートは日本の政治と言論をどのように変えたのか。多くの関係者の貴重な証言をもとに真相を追求した傑作ノンフィクション。

目次

序章 昭和四十七年七月
第1章 政治家田中角栄
第2章 日中復交と列島改造
第3章 落日―石油危機以後
第4章 立花隆・児玉隆也
第5章 「事実」の発掘
第6章 権力と雑誌ジャーナリズム
第7章 『文芸春秋』昭和四十九年十一月号
第8章 政権崩壊
終章 幕が下りて

著者等紹介

塩田潮[シオタウシオ]
1946年、高知県生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業、雑誌編集者などを経てノンフィクション作家に。第一作の『霞が関が震えた日』で第5回講談社ノンフィクション賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

250
当時の田中角栄が失脚する過程を書いた1冊。今、田中角栄ブームだけど中々いろんな裏があったんだなと思った。2016/05/05

天晴草紙

3
この本を読むことで田中角栄像が立体化する。慎太郎の「天才」は一面で、「淋しき越山会の女王」は裏面、そして本書で明らかにされる文春記事執筆の経緯や角栄の政争などで角栄像がはっきりわかってくる。日本のマスコミは外圧頼みで外国で取り上げられて報道競争がスタートし過熱する。それまでは知っていても記事にする勇気がないくせにスクープに嫉妬する。みんなでたたきたくても自分は絶対にたたかれたくない横並び。情けない国だ。2016/11/05

はな

3
日本経済が停滞し、閉塞感が漂う現在だからこそ「田中角栄」再評価の気運がある。田中角栄が政権を獲得した際に、あれだけ批判的な論文を書いた石原慎太郎でさえ、角栄本を執筆し、しかもそれがベストセラーとなっている。本書は、角栄が政権を獲得してから、失脚するまでの二年五ヶ月にスポットライトを当てたノンフィクションである。政治家として頭角を現した角栄の軌跡と田中角栄研究を掲載した文藝春秋社の内幕を重ねながら政治家田中角栄と人間田中角栄を見事に浮き彫りにしている。夢中で読める良書である。2016/04/18

りり課長

1
55p 現代日本の政治環境、対外環境の問題について、盛んに昭和の戦後政治への言及が行われているので、もしやと思い読んでみた。結果はハズレ。 さすがに、「田中角栄研究」研究ではもはや何の臨場感も感じられない。選択を間違えた。2012/08/07

おらひらお

1
2002年初版。『田中角栄研究』の存在は知っているけど、雑誌に掲載されたときの状況を、産まれていないため全く知ることが出来ない者にとっては興味深い内容でした。雑誌の性格を変える衝撃を与えたことを始めて知りました。2011/02/06

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