内容説明
大正初め、小さな湯の町に客を集めるためのアトラクションとして少女歌劇が誕生した。そして八十八年―。いまや花月雪星宙の五組となり、東西二つの大劇場を中心に、海外でもしばしば公演している。レパートリーの幅広さ、ファンの熱心さ―タカラヅカほどユニークな劇団もないだろう。なぜタカラヅカは永年に亘り、大勢の人々の心を掴みえたのか?そしてこれからの課題は?演出家として数々のヒット作を生み、現在は歌劇団を率いる理事長が卒直に胸の中を明かす。
目次
第1幕 宝塚駆けあ史(組長と生徒;小林一三先生のこと ほか)
第2幕 タカラヅカ・ナウ(大震災を越えて;新組・新劇場誕生の舞台裏 ほか)
幕間 演出家の目理事長の思い(『ベルサイユのばら』は三たび咲く;演出家理事長迷走記 ほか)
第3幕 明日への夢(宝塚の専門チャンネル;小林先生の信念を受け継いで ほか)
著者等紹介
植田紳爾[ウエダシンジ]
1933(昭和8)年大阪生まれ。59年早稲田大学文学部卒。翌年宝塚歌劇団に入団。演出家として数々の作品を手掛ける。74年初演の『ベルサイユのばら』(芸術祭優秀賞)、75年『風と共に去りぬ』が大ヒットとなる。他に『白夜わが愛』(79年)『海鳴りにもののふの詩が』(81年・芸術祭優秀賞)『夜明け序曲』(82年・芸術祭大賞)『我が愛は山の彼方に』(84年・芸術祭優秀賞)『戦争と平和』(88年)『紫禁城の落日』(91年)など作品多数。歌劇団外の演出作品も多い。94年宝塚クリエイティブアーツ社長。96年歌劇団理事長、阪急電鉄取締役に就任。紫綬褒章受章。99年阪急電鉄常務。2002年菊田一夫演劇賞特別賞を受賞
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