内容説明
長年にわたって論争が繰り広げられながら、いまだに結論が出ていないテーマがいくつもある。大学入試、就職試験、組織内の昇進テストでの小論文、ディベートなどでは、それについて自分で考えて文章にまとめたり、討論したりしなければならない。インターネットで調べて、断片的な「用語」やデータを頭に詰め込んでも、いざとなれば慌てるだけだ。問題点はどこにあるかを的確に把握し、説得力のある論理を上手に組み立てるため絶対に役立つ一冊がこれだ。
目次
第1章 国のあり方をめぐる論争(資本主義は絶対の原理なのか―冷戦とその終焉がもたらしたもの;天皇はどんな役割を果たしているか―天皇制の現在・過去・未来 ほか)
第2章 日本社会の制度をめぐる論争(成人は何歳からが妥当か―選挙権・少年法「一八歳」適用の是非;民意を反映する選挙制度とは―小選挙区か中選挙区か比例代表か ほか)
第3章 生き方をめぐる論争(日本社会の差別とは何か―部落解放からアイヌ新法まで 戦後人権運動史;言論の自由か人権侵害か―「検閲」に抵抗してきたメディアの歴史 ほか)
第4章 生命と環境をめぐる論争(脳死・臓器移植は日本に定着するか―何をもって「人の死」とするのか;安楽死は罪悪か―「延命拒否」から「積極的安楽死」へ 変わる死の意味 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ryuetto
4
日頃から、私は一般常識が足りないなあ・・と思っていたので、少し勉強してみようと読んでみました。まあ、参考にはなったかな?? 2002/12/22
日根
0
いろいろな分野を網羅していて、面白い本ではあるが、さすがに古くなってしまった。毎年とは言わないが、二、三年くらいの周期で新板を出して欲しい。
hisashi
0
幅広い重要論点がコンパクトにまとまっており、ざっと俯瞰することができて良い。これを起点に読者各自が興味のあるトピックを深堀してゆくのが良いと思う。2011/02/17
numainu
0
評価E2010/10/14
ぶらり
0
息子の小論文対策本をつまみ読み。8年前の論点の殆どが今も未解決。この国の問題解決能力の低さがよくわかります。まあ、必ずしも解決しなければならない「論点」ばかりではないので、そう悲観することもないか。2010/07/26