文春新書
森と庭園の英国史

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166602667
  • NDC分類 629.233
  • Cコード C0239

内容説明

カントリーサイドに住み、庭いじりにいそしむ。田舎に住まないまでもカントリー・ウォーキングやガーデニングを楽しみ、丹精した庭を開放したり私有地に遊歩道を設けるなど、自然と遊ぶ術に長けたイギリス人―『ピーターラビットのおはなし』刊行から百年を経た今、英国庭園の成り立ち、プラントハンターの活躍、カントリーサイドの景観に欠かせない森や兎、ジェントルマンと狩りの関係などを通して、イギリスの田舎はなぜ“絵”になるのかを探る。

目次

第1章 英国庭園のルーツ(「庭師」イギリス人;オレンジとチューリップ ほか)
第2章 植物の狩人物語(花をたずねて三千里;キュー植物園の父 ほか)
第3章 森と兎のいる風景(フォレストとウッド;ブリテン島の兎たち ほか)
第4章 ジェントルマンと狩り(ジェントルマンとは何か;狐狩りと競馬の隆盛 ほか)

著者等紹介

遠山茂樹[トオヤマシゲキ]
1953年、宮城県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、明治大学大学院文学研究科西洋史専攻博士後期課程修了。千葉大学、明治大学、玉川大学、相模女子大学、東京歯科大学などの非常勤講師を経て、2001年より東北公益文科大学公益学部教授。専攻はイギリス中世史
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

T2y@

31
ガーデニングの歴史と言うよりも、英国のカントリーサイドの歴史変遷が色濃い。 ほな、庭園の歴史ちゃうか〜。2021/02/23

timeturner

4
これまで読んだ英国の庭の本とは切り口が違っていて、初めて聞く話も多く、面白かった。森はともかく兎の話をこんなに詳しく書いてある本を読んだのは初めてかも。野兎(hare)と穴兎(rabbit)の違いもようやくわかった。2016/12/17

骨魚

2
植物からイギリスの歴史、文化、政治までもが見えてくる本です。読み応えがありおもしろい。2009/05/24

ヒナコ

1
「のんびり田舎をまわりたいが、ありきたりのガイドブックでは物足りない。さりとて専門書では、いかにも重すぎる」とあとがきが言うように、イングランドの庭園・狩猟文化に関するテクスチュアルな小旅行を思わせる作品である。 本著が専門家の書く観光案内である所以はジェントルマン資本主義と正解システム論を踏まえつつ、庭園・狩猟文化をジェントルマン階級文化だと暗示する点であろう。帝国の支配者として内では狩猟を、外では植物の管理した彼らの文化の足跡を辿って著者の導きによって読者は「権力の旧跡」を巡ることになるだろう。2017/01/14

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