内容説明
現代の先端技術は高精度な時計が不可欠だ。いまや二千万年に一秒の誤差という原子時計までできている。その一方で、世界標準時をめぐる戦いも激化している。グリニッジ標準時で君臨してきた“本家”イギリス。最高水準の原子時計の技術で攻勢をかけるフランス。GPSシステムで宇宙から参戦してきたアメリカ。インターネット・タイムにかけるスイス…。「原始」時計から「原子」時計まで、「時」から見た面白文明論。
目次
第1章 『時』を計る『時』を知る
第2章 時計進化論と残された謎
第3章 文明と時間精度はまるでシーソー
第4章 時間感覚で分かるお国柄
第5章 『時』のグローバル・スタンダード
著者等紹介
織田一朗[オダイチロウ]
1947年、石川県金沢市生まれ。慶応義塾大学法学部法律学科卒業。セイコー株式会社に入社。東京、名古屋の営業所で時計営業に従事。その後、販売企画、宣伝を担当しているうちに『時』の世界の不思議さと面白さに開眼しPR誌「時への旅立ち」を立ち上げる。広報室で消費者の疑問に答えるかたわらテレビ、ラジオなどに出演。秘書室、総務部勤務を経て’97年に独立し、現在は時の研究家。日本/国際ペンクラブ会員
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感想・レビュー
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Humbaba
3
時間というのは一つではない.特に,宇宙まで出ていけば,地球上の時間は意味をなさなくなる.時代によって様々な時間が使われており,新しいものが生み出されようとしている.次に生み出されるのはインターネット上の標準時だろうか.2010/02/07
(ま)
1
#8172016/10/12
tankaru
0
「時間」の技術・歴史・文化・国際関係に関するコラム集。技術・歴史に関しては、興味深い話題が多かった。文化に関しては、変な日本dis論になってた。全体的には面白かったと思う。2013/03/09
DonaldTrump
0
知的トリビア本として良書(^。^)2012/02/27