文春新書
日本語と韓国語

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166602339
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C0287

内容説明

二千年の交流関係をもつ日韓両国には同じことばが少なくない。むかしから共通だった固有語(たとえばカマ)、近代に生み出された漢字語(たとえばヤクソク)、日本統治時代に残してきたことば(たとえばワリバシ)、そして近年、韓国から流入して日本に定着したことば(たとえばキムチ)。その一方、韓国に行って安易に「朝鮮」ということばを使うと、とんでもない目にあいかねない。なぜ南は「朝鮮」を忌避し、北は「朝鮮」に固執するのか。そこには、十九世紀末から二十世紀初頭にかけて存在した「大韓帝国」に対する認識の差があった…。日本と韓国の同質性と異質性をことばを通して、多角的にあぶりだす。

目次

第1章 最も近い言語
第2章 同じことば
第3章 朝鮮と韓国
第4章 助詞について
第5章 ハングル物語
第6章 名前の意味
第7章 ことわざ
第8章 身近なことば
第9章 スポーツのことば

著者等紹介

大野敏明[オオノトシアキ]
昭和26(1951)年、東京都生まれ。50年、学習院大学法学部政治学科卒。同年、産経新聞社入社、浦和支局、社会部、仙台総局、新潟支局、経済部、戦後史開封取材班、社会部次長、文化部次長などを経て、現在、特集部編集委員、東京医科歯科大学医学系大学院非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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yoneyama

12
韓国語の歴史的ないきさつや日本語との類似点、特に助詞については詳しく優しく例を挙げモヤモヤしていた疑問がスッキリする。これから学ぼうとか、韓ドラ見ていて興味持ったという段階にはすごく良い本と思う。「韓」と「朝鮮」の歴史的意味合いの経緯や、古代には日本と同じく固有の名前があった話なども知りたかった。やはり日本にとって世界にただ一人の親戚言語、文化なのだと知る。姓名の話では日本の江戸時代以前との比較のたとえもあり、面白い。木火土金水が名前にも生きているのが発見だった。これから韓国語を学んでみよう。2022/07/10

rokubrain

7
出るわ 出るわ、新しく知ること。 両言語にまつわる歴史と文化。 知れば 知るほど、おもしろい。 韓国語はコトバの意味に具体的な感情を載せているものが多いのかな? 朝鮮という呼び方は適当か否か? 韓国人(気質)の象徴とも思っていた唐辛子はどこから? 先祖の出身地「本貫」とは 「そっくりのようで確実に違う」 違う点を掘り下げていくと、実は同根だったり? いろいろな発見があって本当に面白い。2018/01/14

Koki Miyachi

4
ソウルに行ってから韓国語が気になる。ズバリのタイトルの本を見つけた。日本語と韓国語を色々な視点で比較。よくぞここまでという程、突っ込んだ話題も含めて紹介されている。なかなかの良書。ハングルのお勉強にはならなかったので、また別の機会に。2013/07/17

withyuko

4
日本と韓国はとても似ているけど、確実に違う!ということがよく分かりました。2011/05/08

AKIKO-WILL

3
日本語と韓国語が同じ膠着語だと文法を学んでいて分かりましたが、同じ言葉も沢山あったり、約束や高速道路、三角関係などは有名ですがそれ以外でも色々あるのはそこには二か国間の歴史的に深く関わっていた事が良く分かります。中国から来たモノや韓国から日本に来たモノ、日帝時代の時のモノ、近代相互に出来たモノ!知れば知るほど二つの言葉が魅力的に見えて、面白くて興味深いです!2013/06/11

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