文春新書
イスラームの世界地図

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  • サイズ 新書判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166602247
  • NDC分類 302.26
  • Cコード C0222

内容説明

戦争と革命の世紀といわれた二〇世紀が終わったとき、誰しもが、東西対立からの解放と平和を信じたのではないか。しかし二一世紀は、民族と宗教の衝突ではじまった。そして、その動乱の中心にいるのが一二億人ともいわれるイスラーム教徒たちである。イスラーム原理主義者と呼ばれるグループは、何に対して、なぜ戦うのか。彼らの教えとは、論理とはどのようなものなのか。また、すべてがそこにさかのぼるパレスティナ問題とは何なのか―激動する二一世紀の新秩序の行方を、イスラームの世界地図のなかに探ってみた。

目次

第1章 イスラームの論理と心理
第2章 アッラーの教え
第3章 すべてはパレスティナ問題からはじまった
第4章 湾岸戦争への道
第5章 イスラーム紛争の世界地図
第6章 民族と宗教の衝突
第7章 ハーレム・タブー・犠牲祭
第8章 ベールの下の素顔
イスラームの基礎知識

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月讀命

59
イスラム教について我々は何も知らない。マスコミが流すイスラム原理主義がイスラムの全てでは無いだろうし、本当のイスラム教を知る事が大切である。ユダヤ教を起源にそこから派生した救世主イエスを重んずるキリスト教徒と、ムハンマドの予言を重んずるイスラム教という兄弟喧嘩である。第三者である我々は、アメリカや欧州という兄貴の言い分だけを聞いて、弟の言い分に全く聞かないのは可笑しい。宗教感の違う日本人は、冷静に鳥瞰する眼を持つ事が肝要だ。しかし兄弟喧嘩も、同時多発テロや化学兵器迄に発展するとは、規模が大きすぎる。 2010/07/10

金吾

16
イスラムの歴史、文化、風習等が上手く纏められているように感じられ、わかりやすいです。特にイスラムに関する問題の背景がわかる現在に至るまでの通史は面白かったです。2021/03/17

みなみ

12
現代のイスラーム過激派によるテロの源流がどこにあるのか(育てたのはアメリカでありソ連である)平易に解説してくれる。ムハンマドがどのようにイスラーム教をおこしたかから始まり、イスラーム世界の歴史についても述べられており、わかりやすい概説書だった。2021/02/04

はる

7
砂漠に文化を築いた一種好戦的に感じられる宗教の世界ーノスタルジックな建築物やデザイン、中東、中央アジアで展開する血腥い事実ーのイスラム全史が概括できる。三大宗教がセム族の話しを根にしながらも争い、近代では帝国主義の欲しいままの中東政策がイスラムを見えなくしてる感じがする。シーア・スンニ派の抗争もイスラムを見えなしている。この本でかなり整理できたが、今の問題としてアフガンの人々が今後どうなるか心配だ。緊急で読んだ。2021/08/31

37

5
素人にもわかりやすく簡潔にまとまっていたように思う。またすぐ忘れそうだけど。再読も検討。/アラブ世界の話でも宗教史でもない、イスラムの勃興と様々な国や地域を巻き込んだ歴史、そこから繋がるイスラエル・パレスチナ問題。特にパレスチナ問題は背景がわかりやすく整理されていて無知でも理解しやすかった。が、問題は複雑だな…2023/07/18

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