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文春新書
「夢」で見る日本人

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166601516
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0295

内容説明

上代には上代の、中世には中世の夢があった。『古事記』や『源氏物語』、『今昔物語』や『太平記』など、古典に現れた様々な夢をなぞり、私たちの祖先が夢とどう付き合って来たのか探ってゆくと、日本人の心の奥が見えて来る。二人が同じとき同じ夢を見たり、人の夢を買ったり奪ったり…あるいは夢占いや夢の解釈、夢のお告げ、夢による病気の診断など、怪異譚から笑える話まで、さあ、あなたも、めくるめく夢うつつの世界を大いに堪能して下さい。

目次

第1章 はるか遠い祖先たちの夢―大和・奈良時代(天意を示す統治者の夢(古事記ほか)
説話の中の仏の霊験(日本霊異記))
第2章 貴族の夢・庶民の夢―平安時代(王朝貴族の見た霊夢(源氏物語ほか)
夢が知らせた極楽往生(更級日記ほか)
泥くさい身過ぎの中の夢(今昔物語ほか))
第3章 おおらかな中世の夢―鎌倉・室町時代(夢の予兆を待つおののき(とはずがたりほか)
戦場での夢の論議(太平記ほか)
民話のように素朴な夢(宇治拾遺物語ほか))
第4章 面白おかしい夢語り―江戸時代(陽気な恵比須・貧乏神(好色五人女ほか)
夢まぼろしのロマン(雨月物語ほか)
さまざまな夢占いの書)

著者等紹介

江口孝夫[エグチタカオ]
1928(昭和3)年、千葉県生まれ。東京教育大学文学部卒。元・東京成徳大学教授。国文学者。東京都の区民教養講座、朝日カルチャーセンター千葉などで、古典文学の講座を担当している。著書に『説話世界の英雄たち』(三省堂)、『古典文学風土と環境』(三省堂)、『百人一首江戸の散歩』(日中出版)、『風土詩ごころ』(日中出版)、『奥の細道の踏査研究』(武蔵野書院)、『俳諧と川柳狂句』(武蔵野書院)、『「懐風藻」全訳注』(講談社学術文庫)などがある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハイパー毛玉クリエイター⊿

0
日本人の夢に関するテクストに対して分析を加えたものかと思って読んでみたが、「夢」が登場する作品の部分部分を切り貼りしたスクラップブックのようなものだった。古典作品の引用がすべて現代語訳版になっているので、読んでいても味気ないというか意味がないというか・・・私には物足りなかった。2014/10/07

IKUNO

0
日本のいろんな時代の書物に書かれた夢が紹介されている。時代によって夢の捉え方、夢への対応の仕方が変わってきていておもしろい。夢好きな人にはおすすめ。2014/08/23

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