文春新書
「歳時記」の真実

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166601431
  • NDC分類 911.307
  • Cコード C0295

内容説明

「歳時記」は俳句をつくる人のための手引であるが、それ以上に、日本人の知恵と風土と習慣に根ざした言葉の小筺である。「歳」は年、「時」は季節を意味し、文字通り一年の季節の移り変わりを示した記事だが、そこに登場するのは、花や鳥のさえずり、時雨や野分といった自然現象ばかりでなく、節句や七夕といった行事、食べ物や衣類、道具や遊びなど多岐にわたっている。つまり、歳時記を知ることは、日本人の暮らしや歴史を知ることでもあるのだ。

目次

春(年内に立春がきてしまう、旧暦の矛盾;彼岸は極楽浄土、此岸は現世のこと ほか)
夏(十日で竹の子、十日で竹になる;唐獅子牡丹は、どういう組み合わせ? ほか)
秋(お盆は、母を救う優しい子の心に由来;朝顔は、どうして秋の季語になったのか ほか)
冬(芭蕉の忌日は、なぜ時雨忌というのか;木枯らしは、冬の吹きはじめの風 ほか)
新年(除夜詣と初詣は同じか、ちがうか?;地方によって、材料・調理法がちがう雑煮 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

23
俳句の季語についての薀蓄を書いたもの。勉強する必要があって手に取ってみた。ぶらんこが春の季語である、とか、宮沢賢治も俳句をつくっていた、など、知らなかったことがたくさん。春夏秋冬、先人の豊かな感性が私たちの四季をつくっている。2014/09/18

てくてく

3
季語の紹介本。旧暦と新暦のどちらで俳句を作るのか、俳句を作っていた文人たちの紹介、酒の飲み方が季節によって異なること、そして雁風呂という優しい表現などが特に印象的だった。2015/12/13

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