出版社内容情報
広告を読むことは時代を読み、社会を読み、人間を読むことである。現代史の大きな流れのなかで捉え直した画期的な現代広告論!
内容説明
二十世紀は「広告の世紀」である。現代人は一日に何千という広告と「広告的情報」に接して、商品を買うばかりでなく、生活も人生も知らず知らずのうちに、方向付けられているのだ。高度に発達した情報・広告的社会を生きるためには、それらを主体的に取捨選択する力が必要となる。広告を読むことは、時代を、社会を、そして人間を読むことである。
目次
1 広告の構造(満足仮説;鏡よ鏡;アイデンティティ ほか)
2 広告を読む(ベネトンの挑戦;ルイ・ヴィトンの魂胆;ナイキの啓蒙 ほか)
3 メディアメッセージの読み方(広告的情報;テレビのメッセージ;流行現象とマスメディア ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
21
大量に生産され、大量に消費されてゆく広告。「現代は、人間社会がほとんど最悪の形になった時代ではないか」と著者はいう。広告サイドにいながらの批判的な論調。しかし現代人なら一度は手を止めて考えていただきたいテーマを提示している。薄っぺらくない自分だけの特別なモノって、いったいどこにあるのだろう?2014/07/16
DonaldTrump
5
ベネトンの衝撃的な広告は何をどう狙って作ったものなのかなど、インパクトの大きかった広告の背景や効果について解説してくれる、まあまあの良書(^。^)2012/02/27
ヒコ。
0
広告とはAIDMA、Atention・Interest・Desire・Memory・Action、らしい。業界では常識なのかもしれんけど2013/09/21
とり
0
表現に時代を感じる(この手の表現は20年経ったいまは難しそう)が単にキャラなのかもしれない。 読みやすい割に優れてる。 この時代の新書というものの位置をも思わされる。それもまた楽しい。2019/09/08