出版社内容情報
死刑制度があるのに世界一軽い刑罰。超精密司法といわれる日本の刑事司法の特徴を各国司法界の人々との交流の中で浮き彫りにする
内容説明
死刑制度を存置しているのに、世界にもまれな量刑の軽さときめの細かさ。事件の真相解明に費やされる膨大なエネルギー。検察官にのみ与えられた起訴権限、起訴猶予権限。そして、試みられるもついに根付かなかった陪審制度。―日本の「超精密司法」は、国際的にはすこぶるユニークなものなのだ。なぜこのような刑事司法制度が機能しているのか。世界の法曹界の人人との交流をふり返るなかで、日本人の「正義」観の特性、国民性を浮き彫りにする。
目次
第1章 超精密司法の国
第2章 ラフ・ジャスティス
第3章 国民が「事案の真相究明」を求める
第4章 日本の強大な検察
第5章 陪審制は機能するか
第6章 厳父と慈母の精神