出版社内容情報
バブルの頂点からその崩壊期に、金融行政の要衝に身を置いた"護送船団"最後の指揮官が、率直な反省で綴る日本経済「失敗の本質」
内容説明
バブルの発生・崩壊において著者は、ついぞ勝ち戦を知らず専ら退却と敗戦処理を重ねてきた。…なぜ「先取り」ができず、「先送り」といわれることになったのか。なぜ、問題が収束しなかったのか。―護送船団最後の指揮官・元大蔵省銀行局長の告白的論考。
目次
第1章 バブルはどのようにして起ったのか
第2章 バブルのあとどのように対応したか
第3章 不良債権の処理はどう進めればよかったのか
第4章 ビッグバンと第二ラウンドの金融危機
第5章 金融行政の曲がり角
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
100
この筆者は、銀行局長を経験した方でまた当時の金融行政の現場にいた人でその当時(バブル)の状況を克明に書かれています。官僚にありがちな責任逃れのことは書かずにどうしてこのようなことが起きたのかを赤裸々に書かれていて好感が持てるものです。どちらかというと後の佐藤金融庁長官と同じようなタイプで学者肌だからだと思います。私はいい本だと思います。2016/07/23
サカモトマコト(きょろちゃん)
1
日本の金融行政がバブルの時代にどのようなふるまいをしていたのかがわかる本。結構難しい本ですが、バブル真っただ中だった頃の金融業界が何をしてバブル崩壊後はどのような道を歩んだのかがわかりました。2017/02/18