文春新書
韓国人の歴史観

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166600229
  • NDC分類 221.06
  • Cコード C0222

出版社内容情報

日帝支配が悔しいだけではない。危うく日本人になりかかった挙句、ついに自力で独立を達成できなかったことが、心の痛みとなるのだ

内容説明

韓国人にとって、口惜しいのは植民地にされたことだけではない。そこから自力で独立できず、戦後も対日戦勝国と認められなかったことが、今に続くトラウマなのだ。戦時中ほとんど日本人になりかかり、ともにあの戦争を戦った記憶に悩むのだ。だから「反日」教育とは、彼らの中の「日本」を消すことであり、彼らがよく言う「歴史の立て直し」とは、対日協力の忌わしい歴史を消すことではあるまいか。

目次

第1章 従軍慰安婦問題―日本コンプレックスの深層
第2章 対日「抵抗史観」の神話
第3章 韓国人作り―反日教育はなぜ必要か
第4章 はてしなき「謝罪」要求の根拠
第5章 中国の影―「日王」という呼び方
第6章 日帝風水謀略説―「光復五十周年」の反日風景(1)
第7章 旧総督府解体―「光復五十周年」の反日風景(2)
第8章 日帝の残滓―「光復五十周年」の反日風景(3)
第9章 新たなる「日本」の影
第10章 「日韓問題」は存在しない

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

獺祭魚の食客@鯨鯢

14
家族ぐるみで韓国好きで、二回ほど旅行しました。現地の皆さんはとても人情味が篤く、道を聞くと現地までついて来てくれます。同じ先祖を持つ同志としてリスペクトできる気持ちが湧いてきます。東アジアの「文明の十字路」として苛烈な辛酸を嘗めてきたので仕方ないかもしれませんが、国家としての言動は、とてもリスペクトできるようになれません。事大主義的な行動が世界の中でもおかしいと思われていることを意識した方がよいと思います。2017/12/24

H2A

12
時事関連本はいくら読んでもきりがないと感じることも多いが、これは少し古いがよくできた好著。産経新聞ソウル支局長を長年務めて韓国事情に詳しい著者が「あちら」側の理解も示しながらも、「反日」は彼らの道徳的優位を確認するのに格好の材料だから、あちらのマスコミも煽るのだと言う。「光復五十周年」記念でのかの国の反日ぶりは滑稽なほど。しかし著者の目は日本人自身の贖罪史観にも目を向ける。終章の『「日韓問題」は存在しない』は秀逸。これだけでも読む価値がある。2019/08/13

Naota_t

4
★3.4/「「過去」を素材に日本を非難、糾弾することは、コンプレックスに苛まれている韓国人の心理を瞬間的にも和らげてくれるある種の精神安定剤」(p14)で「韓国の反日感情、半日情緒は、日本支配への「協力」と日本人化という通説な事実のために」(p52-53)強化されてきた。風水説の杭の話は苦笑。旭日旗に過敏に反応する理由も理解できる。中国やロシアには弱腰だが、一度謝ってしまった日本には強気な韓国。現在の韓国は電機でも日本を凌ぎ、リベラルな考えの若者も増えていると聞く。戦略的静観を続ける日本も奏功してきたか。2022/08/31

ハヤシマ

4
昔、黒田さんの韓国紹介の軽い読み物にふれ、厄介だけれども憎めない隣国への愛情を感じ取ったことがある。しかし、最近の論調は「ちょっといい加減にしなさい!」とたしなめるように変化してきた。この本を読むとその訳がよくわかる。思い返せば昭和の頃って、私も周囲も韓国の名前は知っていても、何をしているのかどこにあるのかさえも知らないし全く興味がなかった。その頃も反日攻撃はあったのだろうが、無視を決め込んでいた。今では、日本もいちいち反応してくれるので、反日活動によけいにやりがいを感じているのではないかとさえ思う。2013/09/16

まままま

3
韓国ウォッチャーの日本人による独自の考察の羅列で、具体の韓国人の歴史観は記述されていません。せめて考察について実際に韓国人と議論してみた結果の記述があればよいのですが。日本統治の終了後、韓国人はアイデンティティを作り上げなければならなかったという記述にはなるほどと思いました。2019/03/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/247796
  • ご注意事項

最近チェックした商品