感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chacha
11
やっぱり上手いな。隣の女 男どき女どき いろんな男と女のかたち、関係。嫌な女もいれば、勝手な女も男も。男は妻に隠してかくも不倫をするものか。二つの家庭をもてるのか。同じことを女がやれば、男も世間も許さないだろう、、「ビリケン」のクイナには笑った。2022/01/23
ぐうぐう
11
幸福と不幸の境界は、はっきりとしている。それは例えば、「隣りの女」の薄い壁を隔てた隣りの部屋に住む女の生き様であったりする。しかし、その薄い壁が幸福と不幸の境界線であるのは事実だが、どちらが幸福で不幸かは、実はとても曖昧だ。そのことを向田邦子のドラマは、いつもいつも問うている。自分が憧れていたものの正体や、不幸だと信じていたものの実体を、彼女は容赦なく暴きながらも、そこに人間としての本音を優しく配置する。だからこそ、私達は彼女の描く不器用な登場人物を愛さずにはいられない。2009/09/16
たつや
5
絶対音感の持ち主の娘が出てくる「鮒」が好みでした。他の作品も面白かったので、向田邦子の作品も追々、読みたいと思う。まだまだ、未読の本が山のようにあるので、今後は愉しみだ。2024/12/11
hiroshi
5
やっぱ向田邦子の短編はあっという間に読み終えるのに、やっぱ何時間もかかったかの様な気にさせられる。やっぱ四角い顔した腹違いの兄弟の話が良かったかな。やっぱ胡桃の話はテレビで見るよりゾッとしたかも。向田さん。やっぱ、おたくは格が違うね!2016/03/18
みーあ
2
★4.5 著者はエッセイのみならず短編もうまい!こう来るか~という展開、小気味良いスピード、気持ちよい。男女のドロッとした感じのもこう書けるのか~多才だな~と感じた。2022/07/01