石原愼太郎の文学〈7〉生還/弟

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 603p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784166416400
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山島 小吉

0
生還は末期ガンになった男が宗教の秘法により、三年かけて病気を治して、家に帰ったら色々変わってしまっていた話。この話のおもしろいところは、周りが変わってしまって自分だけが取り残されてしまった、みたいなありがちな話じゃないところ。男も完全に変わってしまっていて、それを男が自覚しているのは素晴らしい。弟も良い。慎太郎の宗教観、人生観みたいな者が見れて満足。宗教を信じず、うっとうしく思っていた裕次郎が末期ガンに冒されたとき、信じそうになってしまう話はやばさがある。無邪気に喜ぶ慎太郎は裕次郎の弱さに気づけていない。2012/12/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1850922
  • ご注意事項