出版社内容情報
80周年記念出版 戦国の世の自在闊達な人間像をえがく大作
鷄鳴狗盗の親分とも称された孟嘗君・田文と父田嬰のはげしくも見事な生涯をえがく。仁とはなにか、人の世とはなにかを問う名篇!
担当編集者より
この作家の代表的長篇、単行本の五巻におよぶ巨篇を上下二巻に収めました。新聞連載時からこの作品ほど読者のこころを熱くした歴史小説は稀れでしょう。戦国時代、斉の国の王家に生まれた赤子は、不吉な日に出生したとして殺すよう命じられる。その児を救い育てた養父と、一度は生命を奪おうとした実父。ふたりの父をもつこの運命の児は、やがて乱世でしか身につけ得ない爽快でおおきな人間観を体現するに至ります。「仁」そして「義」。閉塞した現代に是非おすすめしたい大作です。(MK)
内容説明
孟嘗君とふたりの父親。実父田嬰、養父風洪。戦国の世ならではの、おおきく爽快な人間観。仁そして義とはなにかをえがく歴史巨篇。