出版社内容情報
「民を愛せぬ守護地頭など、滅びるがいい」徒手空拳、伊豆・相模を我が手に収め、戦国時代の先駆けとなった北条早雲の鮮烈な生涯
内容説明
民を愛さぬ守護・地頭など滅びるがいい!徒手空拳、伊豆・相模を手中に収め戦国時代の先駆となった快男児、北条早雲の鮮烈な生涯。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KF
12
文庫本で本編を完読し、全集ではあとがき、解説を読んだ。全集の方は頁も多いので解説も分厚い感じ。司馬遼太郎の意図で絶版にされた小説の紹介もあった。念のために確認したら「大盗禅師」は読んでいた。もしかしたら家の中にどこかしまってあるのだろうか。2023/09/03
アンディ・ワイス
1
「箱根の坂 」というタイトルで北条早雲 を取り上げた小説が収録されている。 戦国時代の扉を開いた 北条早雲。司馬さんは室町時代の終焉を書きたかったようだ。 この小説は 華々しい 合戦も少なく、地味な内容になっている が、 伊勢新九郎( 後の北条早雲)が京都から駿河に渡り、そして 伊豆、 小田原へと展開していくのには活動の拡がりを感じる。 当時 箱根を超えて関東に出て行くのがいかに大変だったことか。2024/11/24
T・Shirai
1
室町幕府8代将軍足利義政の弟義巳の家臣であった伊勢新九郎宗瑞(北条早雲)が、応仁の乱の後の世の混乱の最中出奔して、駿河の守護今川義忠の側室となっていた妹、北川殿(千萱)をたよりに今川氏に身を寄せ、文明8年(1476)義忠の急死後の相続争いに義忠と北川殿の子氏親を助け、その功により長享2年(1488)頃、、興国寺城主となった。ここまでのストーリーがおもしろい。司馬遼太郎の史実のかけらから紡ぎだすストーリーテーリングの妙はさすがだ。新九郎と千萱が兄妹ではなく、実は・・・という相関関係はドキドキさせられた。2015/03/28
しおつう
0
北条早雲が鎌倉執権北条氏の血を引いていないことは知らなかった。2012/03/26
迷ってばっかり
0
北条早雲(伊勢新九郎)の物語であり、学生時代に読んでいたが久々に再読。漫画で連載されているゆうきまさみの「新九郎、奔る!」が登場人物が同じであるので読み比べるとより良いと感じる。2022/01/08