出版社内容情報
極貧の境遇から抜け出て、巨大な北前船を持った高田屋嘉兵衛は、念願の蝦夷地へ、更にはエトロフへ渡り、豊饒な漁場を開拓する。江戸後期の快男児を描いた大長篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
16
【図書館】【速読】【再読】:刊面割れするかと思って、期待しながら読んだけど。その様な妙な現象は起きなかった。でも司馬遼太郎の本いつ読んでも面白い。絶妙なる語り口で、読者を引き寄せる作風がよいのだ。2025/01/31
Book Lover Mr.Garakuta
14
【図書館】【速読】【再読】:嘉兵衛の豪放磊落な海運業の経営手腕と外交上の交渉能力の高さに舌を巻き。司馬リョウ太郎の歴史に対するひた向きな想いに感動した。2025/01/28
Book Lover Mr.Garakuta
13
【図書館】【速読】:江戸期における蝦夷地の領国支配をいっかいの商人に託すアタリが面白い。閉塞的な江戸期における開放的な人物の一人ではある。個人的な思いの一つではあるが、司馬遼太郎氏の様に、読書に明け暮れる生活をしたいと思った。が、彼は、作家としてのエンターテイナーとしての能力を発揮したので、読書だけの人生で無い事に感動した。自分は彼に及びもしないが、今後自分も読書に勤しみたく思っている。2022/09/08
アヤネ
9
エトロフ島について。松前藩のずさんな策を見かねた幕府は、北辺の防備を固めるため、ここに航路を確立する必要を痛感。松前藩から、東蝦夷地を七年の期限付きで取り上げ、この重要で困難な仕事を嘉兵衛に委ねた。やむを得ず仕事を引き受ける嘉兵衛は、公儀の船を増やすが。。この巻は文庫の3・4巻の内容。文庫を借りる期間が過ぎたため、重い全集の本を借りたが、「江戸後期の航路」、「蝦夷地略図」、「国後・択捉島周辺図」が掲載してあり、地図を見ながら読み進む。内容がわかり易かった(なかなか読み進めないが)。次へ。2015/02/21
ケン
1
高田屋嘉兵衛の業績が何気なく書かれてるが天才です。今の時代でなく遠く江戸時代の物語。伊能忠敬と言う天才との接点が有ったのも興味深い事実。互いに色眼鏡なく素直に話せてれば…。残念で仕方ない。2023/11/25