出版社内容情報
戦国の智将・黒田官兵衛を描いた「播磨灘物語」の完結篇とともに徳川家康の起伏に富む生涯を浮き彫りにした「覇王の家」を併録。司馬史観独自の興味ぶかい家康像
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナオデラ
6
如水と言う号がぴたりと似合う様な清らかで自然な、戦国時代においては驚くほど臭みの少ない生涯を送った黒田官兵衛。晩年にその野心を剥き出そうと画策するも関ヶ原のあっけない幕切れによって幻と終わる。2014/03/12
ケン
1
「覇王の家」 秀吉の末期から家康天下取りまでのもっとも狡智な家康の分析を読みたかった。2023/01/29
田中秀哉
0
播磨灘物語は、まぁ播磨灘というだけあって、黒田官兵衛の播磨時代を主に描いた小説で、あっさりと終わるのに驚きました。覇王の家は、今期な大河ドラマに思いっきり被るのですが、読み応えはありました。あと解説なんですが、時代モノの小説にあんな小難しい文章が必要なのでしょうか?😅2023/02/13
アンディ・ワイス
0
「覇王の家」の主題は、家康の性格分析、人格分析、人間分析であり、家康が稀有の性格の持ち主であると論じている。きわめて慎重であり、独断専行を避け、全員一致主義をとるのが家康のやり方。ムラ主義であり、排外的で異分子を嫌う三河者の体質が江戸幕府に受け継がれ、その後の日本の精神構造を作ったというのは名言。2021/09/19
孤灯書屋
0
⭐️⭐️⭐️⭐️