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松本清張全集 〈28〉 天保図録 下

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  • サイズ B6判/ページ数 471p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784165092803
  • Cコード C0393

出版社内容情報

天保図録(下)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

高橋 橘苑

2
天保の改革はなぜ失敗したのだろう。今でも、忠邦が鳥居耀蔵を使わなかったら、経済政策をもう少し巧く行っていたらどうなっていたのか?歴史のIFを考えるのは楽しい。忠邦はおそらく何時の時代でも頭角を現したであろう俊英で、勇気と実行力もあった。あとがきで清張さんも書いているように官僚主義と幕府の力が弱まっていたことも原因としているが、個人的には大雑把にいってデフレ政策は何時の世も人気が無いんだろうと感じた。小説的には終盤まで非常に面白かったので、最後がもっと巧くまとまっていたらと思う。忠邦に一片の同情を抱いた。2013/09/07

須那 雄太郎

1
津山市立図書館2022/02/16

よっちゃん

1
中核は天保改革そのものに絞り込まれる。 天保の改革とはなんであったか?それがなぜ失政に終わったか。 水野忠邦の理想したところ、彼の失脚になにがあったか? 詳細な歴史分析を背景に有能な官吏・水野という人物の苦悩をドラマチックに描く。水野だけではない。特に出世主義者・鳥居耀蔵のマキャベリストとしての一貫性、金座を主催する後藤三右衛門の世襲政商としてのパーソナリティ、大奥第一の実力者・年寄姉小路の人脈を活かした政策干与、その女帝気質など歴史の中の人間ドラマとして現代に通じる多彩な人物をいきいきと描き出している。2010/12/18

zatugei

0
松本清張は全作品が大名作と思っていたが、それほどでないものもあると知って、なんだか安心した。井上ひさしの解説を読んで、この人物が藪原検校につながるのだと、勝手に納得した。「天保の改革」時代の雰囲気はなんとなくつかめた。それとやはり鳥居耀蔵と菅義偉は、悪意の底深さについて、非常に似ている。上司を蹴落として自分がのし上がろうとするセコさも。2020/12/06

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