出版社内容情報
選挙資金持逃げと小豆相場、神社の占いとモーテル─新旧の風俗をからませたサスペンス「告訴せず」。シャッーターチャンスの謎を追う本格推理「十万分の一の偶然」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっく
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「十万分の一の偶然」読了。新聞の写真コンテストのニュース写真。「よくこんな場面に居合わせたなぁ」と思う写真、確かにあります。普通ならそれだけ。でもそれが演出された物だとしたら・・・?人にポーズを取ってもらって、というのはありますよね。いい写真を撮りたいと思うし。でも、それを車の玉突き衝突事故でやったら・・・。あり得ない事なのだけれど、もしかしたら偶然のシャッターチャンスの裏には、こんな犯罪があるんじゃないか。こういう事を、普段何気なく見過ごしているかも、と思うとゾッとします。2010/11/17
へいちゃん
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今やスマホやドライブレコーダーでかんたんに「その瞬間」が撮れる時代です。しかしフィルムカメラの時代、カメラマンとはネタを追ってその一瞬のスクープを狙うというある意味ギャンブル的な職業だったのかもしれません。警察ではなく遺族が冷静に少しずつ犯人を追い詰めていく姿は、読んでいて切なすぎました。2025/01/10