出版社内容情報
望の智略で周は召と結び商王朝に対峙する。二国を釣ったのである。商王を討つ日がきた。決戦の朝、無辺の大地は清々と晴れていた
内容説明
望の機略により、周は召とむすび叛意をととのえた。商王紂を討つ―、宿望の日である。決戦の朝、無辺の牧野はすがすがしく晴れていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tanaka9999
8
1998(平成10)年第一刷、文藝春秋の単行本。この巻は伝説よりも歴史的事実の方の記述が多い。しかし長いよな。テンポよく進んでいっているのに長いというのは不思議である。前半の伏線が後半にからんでいく。2025/02/26
KAZY
4
王家の風日を読んだ後なので、反対の視点からの商周革命が興味深く読めた。というかこっち側から視るのが普通か。宮城谷さんの本は小説であるにもかかわらず、ついつい歴史書として読んでしまうくらい緻密に書かれている。ただ太公望がいきいきと活躍するさまは、やっぱり小説ならではなのだろう。2011/10/03
tekesuta
3
巨大国商の打倒に向けて奔走する望は常人離れしているが、下巻はいよいよ周が動き出すわけで一番躍動感にあふれる歴史小説っぽくなった。 2011/06/27
めぐみこ
3
面白さに寝食忘れて上中下ぶっ通しで読んだ。手放す(図書館に返す)のがあまりに惜しく、文庫版買ってきてしまったくらい。主人公・望の魅力もさることながら、継(邑姜)の勁さに惚れ惚れ。
takehiro
2
行動力や先見の明など、望のすべてが常人離れしている。このあとの望がどうなったのか気になります。2014/02/16