出版社内容情報
受王の時代、王朝はかつてない隆盛をむかえた。この受こそ紂王と呼ばれた苛烈な天子で、望の父を殺し羌族をさいなんだ男である
内容説明
望は貴門を超えるか。貴門を貴族と考えれば、それを超えるのは王侯のみである。奴隷をのぞいて、この世で最下級にいる一男子が、君主になるかもしれない。小魚が虹橋を渡って龍と化す、そんなことが千載に一度はあるかもしれない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tanaka9999
8
1998(平成10)年第一刷、文藝春秋の単行本。えーと話の流れが停滞しているように思える。話は一応進んでいるのだが本当に全然わかりにくいように思う。さて、最後でようやく歴史の事件の話が登場する、のだろうか2025/01/28
takehiro
3
望の青年期。剣術やら人脈やら、いろいろな力をつけてきた。下巻が楽しみ。2014/01/30
とんこつ
3
暴君・紂王を悪と一刀両断せずに、文化的な面から称賛の声をおくる宮城谷さんの姿に感銘をうける。紂王とヒトラー、比較してみると面白いかもしれない。今の中国は宗教とは遠く離れたところに存在するが、自然信仰を主にこの頃はたくさんの神がいたんだなあ、と思った。信仰と合理性。望は何を象徴するのだろう。消化しきれないことをたくさん抱えたまま最終巻へ。/「「熊(ゆう)よ、いい世にしたいな。そのためにわれわれは生き、死ぬ。」2012/12/26
ゆー
2
望の魅力がようやく見えて来た。。広大な中国で、金もツテもないところから人間としての魅力だけで、組織を作り、軍を作り、部下を作り。何もないところから、大きな何かを形作って行くのを見るのは爽快。ただ、国の名前や人の名前が聞きなれないし、かなりの量でてきてて、それを整理しきれないままなんとなくで読んでしまってます… ★★★☆☆2017/04/26
depo
1
〔積読本〕2頭立てや4頭立ての馬車が出てくるのだが、この古代中国に馬車があったとすれば、なぜ日本にこのような馬車がなかったのだろうか。2020/06/25
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