エキストラ・イニングス―僕の野球論

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163942087
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「監督」「二刀流」「4番打者」「ライバル」「タイトル」など約40のテーマについて松井ならではの持論が展開される斬新な野球論。

松井秀喜氏がユニフォームを脱いで3年、本書は引退後初の著書です。日本のプロ野球からメジャーリーグまで、ときに自身の経験を振り返り、ときに話題のトピックについて、松井氏ならではの野球論が展開されます。
たとえば、名将の誉れ高いヤンキースのトーリ監督については、こんなエピソードを明かします。〈忘れられないのは不振だった1年目の03年6月5日。「結果は出ていないけど、働きには満足している」と言ってくれた。そのうえで「少しベースに近づいてみたらどうだ」と。その日僕は言われた通りにし、二塁打3本に本塁打を放った〉
長嶋監督については、新人時代の練習で、〈(素振りで)いい振りができたときは、球を捉えるはずのポイントでピュッと短い音が出る。いい音を続けて出すのが大事で、そうなって初めて練習を終えることがえできた〉という。もっとも、ヤンキースに移ってからも、長嶋氏がニューヨークにやってきたときにも、「やるぞ」と声がかかり、バット2本を手にして5番街を歩いたときは、〈さすがにちょっと恥ずかしかった〉と振り返っています。
ほかに大谷翔平選手の二刀流や、ジーター、イチロー、落合博満、高橋由伸についての持論は実に読み応えがあります。
長嶋茂雄氏から「すべての野球選手、ファンに読んでほしい」と絶賛の言葉をいただいた通り、これぞ野球ファン必読の書でしょう。

目次

第1章 僕が出会った「野球人」たち(特別な監督;長嶋茂雄監督のこと;大谷翔平選手の二刀流;スイッチヒッターの魅力 ほか)
第2章 僕の野球論(メジャーにおける移籍とは;スランプ脱出法;マイナーリーグ;ヤンキースの規律 ほか)
エピローグ エキストラ・イニングス―延長戦

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

28
テーマは目標に向かう過程(9頁)。思えば右でも打ってみたかった(28頁~)。左はつくり上げたもの(31頁)。教え上手は自分を選手に置き換えて見られる人(44頁)。指導者たるものかくありたい。当事者主義で教えたい。経験を成長につなげる学習能力(59頁~)。野球が根付く国は世界で少ない(69頁)とのこと。過日ラジオパープルでキューバの野球を教えていた日本女性の話は稀か。 2015/03/13

しんたろー

25
偶然、甲子園での5連続敬遠を目にして「なんで平静を保てるんだ?」と感心して から、ずーっとファンだった。なのに、この本(新聞の連載時も)を知らずに、慌てて 取り寄せた・・・彼らしい性格からくる文章と「そうだったのか」という当時の想いを 読めて満足!自分への厳しさと野球や周囲への愛情に、見習いたいと思わされ た。野球を知らない人にはツマラナイかもしれないが、少しでも知識があれば是非 読んで欲しい一冊。2016/06/17

22
小、中学時代、野球に没頭した私にとって、松井秀喜さんはイチロー選手と並んでスーパースター。甲子園での2連発、5連続敬遠、プロ初打席、初ホームラン、全てテレビでリアルタイムで見ました。この人が本を書いたら絶対買う。そう思い続けていた1人です。5敬遠、長嶋監督との素振り、メジャーと日本の違いなど、知りたかった内容満載の一冊でした。個人的な衝撃は、これほど才能のある人でも、アメリカでは、人一倍考えなければ競争を勝ち抜けない、ということ。嬉しかったのは文章から垣間見える松井さんの人間性。とても心地良い本でした。2015/08/03

starbro

21
高校野球の甲子園の連続敬遠事件以来、松井秀喜のファンです。本人の誠実な人柄、野球に対する思いがリアルに感じられます。松井ファン、野球ファンにオススメです。カープ女子にも読んで欲しいなぁ!2015/04/03

アスペン

21
松井秀喜が理詰めで野球を語るとこうなんだ、と感心。超一流相手に感心というのも失礼だが、現役時に細かいことは語らなかっただけに、この本は期待以上だった。現役時に通り一遍のことしかしゃべらなかった事情は「はじめに」に本人が書いている。野球経験のない自分でも面白いのだから、経験者はもっと楽しめるはず。 この人にとって巨人=長嶋であり、長嶋茂雄が巨人を離れた今、巨人よりヤンキースを選ぶのだろうなということも、本全体から感じられた。

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