溺れながら生きる―依存とケアのあいだで

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溺れながら生きる―依存とケアのあいだで

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163921280
  • NDC分類 493.74
  • Cコード C0095

出版社内容情報

著者の臨床心理士としてのキャリアのスタート地点であり、アルコール依存症の男性患者たちを時代の病として活写した『依存症』(文春新書)から四半世紀。令和のいま、依存症の主役は女性たちになった。
若年化するオーバードーズ、自傷、摂食障害、女性のアルコール依存、ホス狂い、DV・ストーカー被害、そして推し活……。

かつて家族のケアを受けられた男性患者と異なり、守られるべき家族から放擲され、社会的経験もステイタスもない。ケアを求めてもケアを奪われ、アディクション(依存症)によって溺れながら生き延びる彼女たちの姿を、下り坂日本の写し鏡として描く。

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目次
PARTⅠ 古くて新しい依存症
第1章 「セックス依存症」の女性は実在するのか? 
第2章  なぜ娘は苦しむのか? ACブームを振り返る
第3章  摂食障害というありふれた依存症 
第4章  依存症は意志が弱い人がなるのか?
PARTⅡ 依存症、トラウマ、ケア
第5章 コロナ禍に加速したOD 
第6章 いま伝えたい、PTSDのこと
第7章 セルフケアブームを、依存症から考える 
PARTⅢ 依存症からアディクションへ
第8章 アディクションの主役は女性になった
第9章 推し活とアディクション
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著者プロフィール
信田さよ子(のぶた・さよこ)
1969年お茶の水女子大卒、73年同大大学院修士課程修了(児童学専攻)。95年に原宿カウンセリングセンターを設立。アルコール依存症、摂食障害、ドメスティック・バイオレンス、子どもの虐待などの問題に取り組む。2021年より顧問。日本臨床心理士会理事、日本公認心理師協会相談役。『アダルト・チルドレン』(学芸みらい社)『DVと虐待』(医学書院)『依存症』(文春新書)『母が重くてたまらない』(朝日文庫)『家族と国家は共謀する』(角川新書)『なぜ人は自分を責めてしまうのか』(ちくま新書)ほか著書多数。


【目次】

内容説明

母と娘問題、摂食障害、性暴力とPTSD、ギャンブル依存、トー横キッズとOD、セルフケアブーム、推し活―「自分と似た他者と集うことで、初めて少しは楽に生きられる」。依存症臨床の第一人者が不安定化する世界の核心を捉えた新たなアディクション論。

目次

1 古くて新しい依存症(「セックス依存症」の女性は実在するのか?;なぜ娘は苦しむのか?ACブームを振り返る;摂食障害というありふれた依存症;依存症は意志が弱い人がなるのか?)
2 依存症、トラウマ、ケア(コロナ禍に加速したOD;いま伝えたい、PTSDのこと;セルフケアブームを、依存症から考える)
3 依存症からアディクションへ(アディクションの主役は女性になった;推し活とアディクション)

著者等紹介

信田さよ子[ノブタサヨコ]
1946年、岐阜県生まれ。69年、お茶の水女子大学文教育学部哲学科卒業、73年、同大学院修士課程(児童学)修了。95年に原宿カウンセリングセンターを設立。アルコール依存症、摂食障害、ドメスティック・バイオレンス、子どもの虐待などの問題に取り組む。顧問を経て2026年より相談役。日本臨床心理士会理事、日本公認心理師協会相談役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

75
【わたしたちは今、“アディクションの時代”を生きていると実感する】不安定化する世界の核心を捉えた著者最新のアディクション論です。巻末に参考文献。題名が本書のキャッチコピー。<飲酒に先行する体験や経験を重視することは、治療論において大きな転換を意味した。なぜなら、1990年代までは私も含めた多くの依存症治療の専門家たちは、「飲酒の原因を問わない」としていたからだ。アルコール依存症の回復は断酒がすべてであり、酒をやめることが回復の第一条件だった。/自助グループには「第一のことを第一に」という標語がある>と。⇒2026/10/13

nonpono

35
題名に惹かれた。「アディクションには別の定義もある。耽溺 ハマるという言葉だ。何かに浸り、溺れていく。ハマってしまい抜けられない。」と。10代のときに年上の彼氏にお金を貸した。お年玉が消えていった。お金が使えなくなった。大学受験のストレスもあった。わたしが痩せてきれいになれば、彼氏はわたしのことを大切にしてくるるという錯覚に支配された。わたしは、長い摂食障害の沼に堕ちた。現実から逃げたかったのかな。摂食障害という言葉は知らなかった。マリリンモンローのノンフィクションを読み知った。少し気持ちが楽になった。2026/10/27

Kooheysan

12
生き延びるためのアディクション。「溺れながらでも」生き延びようとする人に寄り添う姿勢に全くブレがない…私が読む理由はこのあたりなのかもしれません。信田さんの作品は折に触れて読んでいるはずなのに、毎回勉強になることが必ずあります。今回特に理解が深まったのはセックス依存症なるものと摂食障害について。そして何といってもアディクションとしての推し活。興味のある方はぜひぜひ。そしてよく出てくるけど大切なこと、それは「日本の家族における暴力の起源をたどっていくとあの戦争に行き着く(p.168) 」。2026/08/05

doapon

8
自分も、SNSや「好きなもの・愛してると思ってるもの」に囲まれ、溺れながら生きているなあって。日頃は生きがいだと思っていて、すごく楽しいはずなんだけど、時折「苦しい、とらわれている、でもやめられない」感覚が勝り「依存症じゃないか!?」「このままじゃいけない!」って発作がきて、全部ゴミ箱に捨ててしまいたくなったりします。なので、本書の内容はまったく我がこと、でした。2026/10/15

Ayana

8
わたしたちは生きるために何かにハマり、溺れる。誰にでも何かしらの依存先はあるだろう。しかし、このアディクションが行き過ぎると、依存症になる。依存症と言う病気の正体は価値観が狂うことなのだと書かれており、とても納得した。家族や自分の人生よりも、酒を飲むことや推し活をすることを優先させてしまう。結果として様々なものを壊してしまうのだ。信田さんの著書のなかではかなり読みやすい本だと思う。最近の首相の「働いて働いて…」発言や巨人の監督の暴行事件についての考察もあり、学びが多かった。2026/08/12

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