出版社内容情報
ガチ中華の街・高田馬場で中国人経営者と留学生が立て続けに殺された。
警視庁捜査一課の仲村の目前に現れる意外な被疑者、隠されたその動機とは……
国際競争、経済格差、就活戦線、都市と地方--
BSE問題を扱った『震える牛』をはじめ、様々な社会問題に鋭く切り込んできた元経済記者の著者が映し出す、現代日本経済の影
【移民国家・ニホン×社会派ミステリー】
【目次】
内容説明
ガチ中華の街・高田馬場で中国人経営者と留学生が立て続けに殺された。警視庁捜査一課の仲村の目前に現れる意外な被疑者、隠されたその動機とは…BSE問題を扱った『震える牛』をはじめ、様々な社会問題に鋭く切り込んできた元経済記者の著者が映し出す現代日本経済の影。
著者等紹介
相場英雄[アイバヒデオ]
1967年新潟県生まれ。89年に時事通信社に入社。2005年に『デフォルト 債務不履行』で第二回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。13年に『血の轍』で第二六回山本周五郎賞候補、第一六回大藪春彦賞候補。16年に『ガラパゴス』で第二九回山本周五郎賞候補。17年に『不発弾』で第三〇回山本周五郎賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
182
相場 英雄は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、新興チャイナタウン社会派ミステリの良作でした。 相対的に貧しくなっている日本の社会、本書に類する事件は、日本各地で起こっているのかも知れません。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639211122026/07/15
いつでも母さん
143
田舎に暮らす私でも薄々感じていたことを、相場さんがダメ押しした感じ。なかなか真相が見えずにモヤモヤしたが、「くぅ・・」心の声が絞り出る。「良い人だとわかったから」なんて苦しいんだろ。そんなことを思わせるこの国ってどうなの?『日本はいつの間にこんなに貧しくなった?』きっと経済だけじゃなく、心もだよねって大人の私が言っちゃいけないのに。百年後、この国はありますか?そんなことをつらつらと・・2026/06/28
しんたろー
114
相場さん新作は、得意の社会派サスペンスミステリ…中国人が立て続けに殺害された事件を追う刑事・仲村が主人公で、高田馬場が舞台。物語の主軸になるのは犯人・麻奈の動機の解明…その為に仲村の地道で熱が籠った捜査が展開される。 確かに現在の東京における中国人の増加ぶりや数々の中国系店舗を目にしているが、これ程までとは思っていなかったので衝撃だった。また、日本人大学生の厳しい現状も暗澹たる気持ちにさせられた。仲村が妻娘の気持ちが判らず悩む姿に共感しつつ、麻奈の辛い立場が哀しかったが、殺人に至る動機としては弱く感じた。2026/07/21
Ikutan
72
高田馬場で二つの殺人事件がおこった。一人目の犠牲者は中国人経営者。日頃からトラブルも多く、容疑者は直ぐ浮上。二人目の犠牲者は中国人留学生。成績優秀で性格も温厚。殺される理由が解らないと周囲は首を捻る。初めは、同一犯と思われたが、ひとりの女子学生が自首してきたことで、事件は解決方向に。ところが、女子学生は動機については黙秘を貫く。捜一の仲村は、地道な捜査で動機を探ることに…。貧困にあえぐ地方出身の学生。国際競争における日本の現状。そして就活戦線の厳しさまで。相場さんらしい多くの社会問題を提起した作品でした。2026/07/13
きょん
52
同じ管内で発生した二つの殺人事件。被疑者の心に秘めているものに寄り添い動機を探ろうとする刑事の仲村。変貌する高田馬場界隈。優秀な中国人留学生と貧困に喘ぐ日本人学生の姿に時代は変わり続けているんだと実感。殺害の動機は弱いかもしれないがこんな思いを抱えてる人が実際にいるんだろうなと思うと胸が痛い。2026/07/13




