『スター・ウォーズ』に学ぶ現代の戦争―戦略の逆襲

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『スター・ウォーズ』に学ぶ現代の戦争―戦略の逆襲

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  • サイズ 46判/ページ数 376p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163921075
  • NDC分類 391.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

本書はМL・カヴァナーという米陸軍戦略家を務めた退役軍人のアイディアから生まれた。
 それは彼が韓国に赴任したときのことだ。最前線師団の運用について、戦争計画を立てようと韓国軍将校と戦略の話をするのだが、どうもかみ合わない。それもそのはず。彼の話す戦略は、米国人の経験――南北戦争だったり、米西戦争だったりする――から生まれたもので、それが基礎知識としてなければ、話がわからないのだ。
「ゲティスバーグの戦いで北軍が大勝したよね。それと同じで……」などと話しても、韓国軍の将校にしてみると、「???」。
 彼は悩んだ。
 お互いに知っている戦争の物語(彼はそれを「共通の地形」と呼ぶ)がなければ、戦略について話し合うのは非常にむずかしいのだ。
 そこで思いついたのが「スター・ウォーズ」シリーズだ。これならば、世界のどこの国の将校でも、知っているはずだ。このシリーズは、銀河帝国とそのエピゴーネンと、反乱軍および新旧の共和国の間の「戦いの物語」である。
 幸いなことに、カヴァナーは大変なSFオタクでもあった。その結果、韓国軍とのコミュニケーションは急速に深まったのである。
 この経験をもとに、彼は退役後、世界中の軍人、研究者、ジャーナリスト、作家らに呼びかけ、「スター・ウォーズ」シリーズの物語の中から戦略の教訓を読み取るプロジェクトを始めた。それが本書なのである。
 ここでは現代の戦略の問題が、「スター・ウォーズ」シリーズの物語を通じて見事に説明されている。たとえば、ウクライナ戦争で使用されるAIやドローンの問題は、グリーバス将軍(四本の腕にライトセーバーを持って戦うサイボーグの将軍)や彼が操るハゲタカ型ドロイドと比較して語られている。大量破壊兵器による抑止力の問題は、あのデス・スターとヒロシマ、ナガサキの原爆を引き合いに論じられる。現実の世界における予防攻撃と先制攻撃の違いは、砂の惑星タトゥイーンでのハン・ソロと賞金稼ぎグリードの撃ち合いを例に説明される。
 たしかに、これまでちんぷんかんぷんだったストラテジーの諸問題が、「スター・ウォーズ」シリーズのシーンを使うと、実によくわかる!
 元アフガン駐留軍司令官で、本物の勇者であるスタンリー・マクリスタル大将(退役)は、こう語る。「戦略の教訓を、大衆映画、さらにはSFから学ぼうというのは、実に軽薄な考えに思えるかもしれない。しかし、知恵は見つけようとする場所にある。そして、思いがけない場所を探すことを恐れてはいけない。本書は、それを探し始めるのに最適な場所だ」と。


【目次】

序文 スタンリー・マクリスタル 
まえがき МL・カヴァナー
イントロダクション マックス・ブルックス 
日本語版まえがき ML・カヴァナー
 
第1部 社会と戦争                              
第1章 エンドアにおける惑星再建の訴え マックス・ブルックス
第2章 ジェダイと元老院 ジム・ゴルビー
第3章 遠く離れた存在の戦士たち――クローンや兵士たちは、彼らが奉仕する社会からあまりに隔離されているのではないか? クリスピン・J・バーク
第4章 オルデランの破壊について ミック・クック
第5章 スター・ウォーズにおける政軍関係 ダニエル・D・マウアー
第6章 グリーヴァス将軍とバルチャー・ドロイドが予見する紛争の急速な未来 ラク・ウィンチェスター/フラン・ワイルド 
第7章 姫から将軍へ――映画の中と外における女性戦士の台頭 エリカ・アイバーソン

第2部 戦争の準備                              
第8章 ターキン・ドクトリン ケルシー・D・アサートン
第9章 まずい軍隊のつくりかた――帝国の欠陥軍事力 ミック・ライアン 
第10章 ジェダイと職業軍人の倫理 スティーブ・レオナード 
第11章 正しい艦隊 戦略目的のための宇宙船 BJ・アームストロング 
第12章 なぜ宇宙海兵隊が必要なのか B・A・フリードマン 
第13章 ジェダイのマインド・トリック――心を操る術―― ジーン・マリー・ワード
第14章 ライトセーバーとデス・スター――スター・ウォーズが教える軍事技術の教訓 ダン・ワード
 
第3部 戦争の遂行                              
第15章 ハイブリッド・スター・ウォーズ――エンドアの戦い ジェイムズ・スタヴリディス/コリン・スティール
第16章 ハン、グリードと予防戦略 チャック・ビーズ
第17章 宇宙における戦略の論理 スティーブ・メッツ
第18章 ダース・ベイダーとミッション・コマンド ジョナサン・ブラッテン
第19章 ホスの戦い 批判的分析 アンドリュー・リプタク
第20章 はるか彼方の銀河系においても軍隊が適応する理由 チャック・ビーズ
第21章 ホスからの通信――血が凍る瞬間 オーガスト・コール

第4部 戦争の評価                              
第22章 ダース・ベイダーの対叛乱戦略の失敗 リアム・コリンズ 
第23章 ジェダイは戦闘に勝利し、戦争に負ける ジョン・スペンサー 
第24章 銀河共和国崩壊の理由 バン・ジャクソン 
第25章 なぜ帝国はしくじるのか テリーサ・ヒッチェンズ 
第26章 『スター・ウォーズ』の歴史のリズムと戦略への合意 キャスリーン・J・マッキニス
第27章 

内容説明

デス・スターを保有する巨大な帝国軍がちっぽけな反乱軍に負けたのはなぜか。世界中でゲリラ相手に苦戦を続けるアメリカにとって「スター・ウォーズ」は「遠い昔、はるか彼方の銀河系で…」の出来事ではない。実戦経験のある現役の軍人からSF作家まで29人の専門家による28本の本格的戦略論!

目次

第1部 社会と戦争(エンドアにおける惑星再建の訴え(マックス・ブルックス)
ジェダイと元老院(ジム・ゴルビー)
遠く離れた存在の戦士たち―クローンや兵士たちは、彼らが奉仕する社会からあまりに隔離されているのではないか?(クリスピン・J・バーク)
オルデランの破壊について(ミック・クック)
スター・ウォーズにおける政軍関係(ダニエル・D・マウアー)
グリーヴァス将軍とバルチャー・ドロイドが予見する紛争の急速な未来(ラク・ウィンチェスター/フラン・ワイルド)
姫から将軍へ―映画の中と外における女性戦士の台頭(エリカ・アイバーソン))
第2部 戦争の準備(ターキン・ドクトリン―帝国の「勝利のセオリー」(ケルシー・D・アサートン)
まずい軍隊のつくりかた―帝国の欠陥軍事力(ミック・ライアン)
ジェダイと職業軍人の倫理(スティーブ・レオナード)
正しい艦隊―戦略目的のための宇宙船(BJ・アームストロング)
なぜ宇宙海兵隊が必要なのか(B・A・フリードマン)
ジェダイのマインド・トリック―心を操る術―映画から現実のものまで(ジーン・マリー・ワード)
ライトセーバーとデス・スター―スター・ウォーズが教える軍事技術の教訓(ダン・ワード))
第3部 戦争の遂行(ハイブリッド・スター・ウォーズ―エンドアの戦い(ジェイムズ・スタヴリディス/コリン・スティール)
ハン、グリードと予防戦略(チャック・ビーズ)
宇宙における戦略の論理(スティーブ・メッツ)
ダース・ベイダーとミッション・コマンド(ジョナサン・ブラッテン)
ホスの戦い―批判的分析(アンドリュー・リプタク)
はるか彼方の銀河系においても軍隊が適応する理由(チャック・ビーズ)
ホスからの通信―血が凍る瞬間(オーガスト・コール))
第4部 戦争の評価(ダース・ベイダーの対反乱戦略の失敗(リアム・コリンズ)
ジェダイは戦闘に勝利して、なぜ戦争に負けるのか(ジョン・スペンサー)
銀河共和国崩壊の理由―帝国ネットワークの視点(バン・ジャクソン)
なぜ帝国はしくじるのか(テリーサ・ヒッチェンズ)
「スター・ウォーズ」の歴史のリズムと戦略への合意(キャスリーン・J・マッキニス)
弱者の必然的苦痛―銀河内戦の歴史(クレイグ・ホワイトサイド)
ヨーダは戦略家ではなかった(ML・カヴァナー))

著者等紹介

奥山真司[オクヤママサシ]
1972年、横浜市生まれ。国際地政学研究所上席研究員。多摩大学大学院客員教授。カナダのブリティッシュコロンビア大学卒業。英レディング大学大学院で戦略論の第一人者、コリン・グレイに師事、博士課程を修了。戦略学博士(Ph.D.)

中谷寛士[ナカタニヒロシ]
1988年、兵庫県生まれ。航空自衛隊幹部学校航空研究センター研究員。英レディング大学卒(Ph.D.)。ランド研究所アジア太平洋政策研究センター客員研究員や笹川平和財団「新領域抑止研究会」委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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りりり

1
戦争論というものをスターウォーズを通して分析していて理解しやすい。 戦争論を読んだけど、よくわからなかった。という人におすすめ2026/06/11

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