痛いところから見えるもの

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痛いところから見えるもの

  • 頭木 弘樹【著】
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  • 文藝春秋(2025/09発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163920177
  • NDC分類 491.378
  • Cコード C0095

出版社内容情報

痛みは人を孤絶させる壁。が、そこに岩清水のように滴る言葉があった。
――鷲田清一(哲学者)

ユーモラスで、しみじみせつない、はじめてみる光。
――伊藤亜紗(美学者) 

潰瘍性大腸炎から腸閉塞まで――壊れたからこそ見えるものがある。
絶望的な痛みと共に生きてきた著者がゆく〝文学の言葉〟という地平

・水を飲んでも詰まる〝出せない〟腸閉塞のつらさ
・痛みでお粥さえ口に〝入れられない〟せつなさ
・オノマトペ、比喩……痛みを「身体で語る」すすめ
・女性の痛みが社会的に「軽視」されてきた理由
・カントの勘違い、ニーチェの〝苦痛の効用〟…etc.

なぜ痛みは人に伝わりづらいのだろう?
「痛い人」と「痛い人のそばにいる人」をつなぐ、かつてなかった本



【目次】

内容説明

痛いのは疲れる、そして孤独だ。潰瘍性大腸炎から腸閉塞まで―絶望的な痛みと共に生きてきた著者がゆく、“文学の言葉”という地平。

目次

序章 痛い人と痛くない人のあいだにあることを目指して
第1章 個人的な痛み―私の場合
第2章 痛みには孤独がもれなくついてくる
第3章 人と人の心は痛みによって結びつく
第4章 「おまえなんかにはわからない」と言わない/言われないために
第5章 痛みを言葉で表す
第6章 体のトラウマ、フラッシュバックとしての痛み
第7章 痛みと慣れとコントロール感とマッチョイズム
第8章 痛みと生まれかわり
第9章 痛みを感じない人たち、あえて痛みを求める人たち
第10章 支配としての痛み、解放としての痛み
第11章 痛みの文学的分類
第12章 それぞれの痛み

著者等紹介

頭木弘樹[カシラギヒロキ]
文学紹介者。筑波大学卒業。20歳のときに難病(潰瘍性大腸炎)になり、13年間の闘病生活を送る。そのときにカフカの言葉が救いとなった経験から、『絶望名人カフカの人生論』(新潮文庫)を翻訳。以後、さまざまなジャンルの本を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

konoha

46
川上未映子さんとの対談で興味を持って読んだ。よく痛みに焦点を当ててくださったなと思う。潰瘍性大腸炎で13年闘病していた頭木さん。その苦しみはどれほどかと思うが、痛みを知る人の優しさが文章から伝わってきた。私も腹痛で苦しんでいた時期があって、痛いのは疲れる、孤独になる、に「そうそう」と深くうなずいてしまった。「来るか疲れ」にも共感。文学の引用が多く、博学で人間的に面白い方だと感じた。痛みだけではなく、他者や社会について知るヒントをくれる本。入院時やその後の生活の話も読んでみたい。2025/10/29

くさてる

14
やはり頭木さんの言葉はいいなあ。届く、感じがする。この本は「痛み」をテーマにしたディスコミュニケーションについての本だと思う。人は他人の「痛み」をリアルに感じることはできないし、自分自身でさえ、過ぎてしまえば分からなくなる。本読みの間ではとかく心情的な「痛み」に焦点が向けられがちだけど、それよりも先の身体的な「痛み」の重要性をまず出発点として語られていく内容で、読み応えがあった。良かったです2025/10/08

たっきー

7
難病を抱える著者による痛みについての考察。あとがきには世の中に「絶望」についての本はあるのに、それが立ち直るためのものばかりで、絶望したままどのように生きるかを指南した本はないからこそ、このような本を書かれたとあった。痛みの感覚を、専門職に「わかるよ」といわれることより、何気なく入院患者の人と話をしたときにお互いがぽろぽろ涙をこぼし、その感覚を理解したといういうエピソードが印象的だった。2025/11/01

ユウティ

5
頭木さんは何冊か読んでいるけど、これは結構じっくりタイプの本だったな。特に文学との絡みが大きいところは。確かに自分から良い病人の型にハマりに行ってしまったり、痛くて疲れて面倒になって状況を表現することを投げ出するときもあるけれど、そういうのを患者のせいだと否定しないでいてくれるところが読んでいて小さな救いになる気がする。主に体の痛みについての内容だけど、心も一緒だなと思う。誰も正確に理解することはできないけれどこの本を読んだらちょっと落ち着けるかもしれない。痛みの描写は苦手な部分ありだった。2025/10/12

koji

5
熱を出してしまい会社を休んだ中で読んだ。痛みについて大いに語った本。痛みについて語るのは難しい。自分の痛みにすらうまく言語化できないのに、他人の痛みになると分からなくて当然である。著者が自らの病気の体験を通して、その難しさを語ってくれる。人は自分が想像も及ばない経験に関しては、言葉通り、うまく想像できない。それだけならまだしも、自分の物差しで勝手に測り、分かった気になってしまう。これが恐ろしい。じゃあどうするか? そこは結局は答えが出ないが、その難しさを共有できることが唯一の希望なのかも知れない。2025/09/12

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