天下の値段―享保のデリバティブ

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天下の値段―享保のデリバティブ

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  • サイズ 46判/ページ数 416p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163920023
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

世界初の先物取引所で繰り広げられる、享保の知られざる米騒動--大坂商人vs.将軍吉宗。究極の頭脳戦の行方はいかに!?

 時は江戸時代、天下の台所--大坂堂島には全国から米が集まり、日々、値が付けられ膨大な取引がされていた。特に盛んだったのが、先々の米価を扱う先物取引(デリバティブ)。商人たちは紙と筆と頭脳を用い、利鞘の多寡で泣いたり笑ったり。

 一方の江戸では、将軍吉宗はじめ、幕閣たちは忸怩たる思いを抱いていた。米価の変動はすなわち武士の年貢収入の変動であり、あろうことか、それらを商人たちが汗もかかず、意のままに決めている。そんな不実の商いは許すまじ、と堂島を支配すべく動き出すのだが……。

 市場の自治を守らんとする大坂商人たちと、武士の誇り(とお金)を懸けた江戸幕府との究極の頭脳戦! 


【目次】

内容説明

天下の台所―大坂堂島には全国から米が集まり、日々、値が付けられ膨大な取引がされていた。特に盛んだったのが、先々の米価を扱う先物取引。商人たちは紙と筆と頭脳を用い、利鞘の多寡で泣いたり笑ったり。一方の江戸では、将軍吉宗、幕閣たちが忸怩たる思いを抱いていた。米価の変動はすなわち武士の年貢収入の変動であり、あろうことか、それらを商人たちが意のままに決めている。そんな不実の商いは許すまじ、と堂島を支配すべく動き出すのだが…。市場の自治を守らんとする大坂商人たちと、武士の誇り(とお金)を懸けた江戸幕府との究極の頭脳戦!

著者等紹介

門井慶喜[カドイヨシノブ]
1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年に「キッドナッパーズ」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。16年に『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、同年咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。18年に『銀河鉄道の父』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

54
江戸時代は各藩が米を大坂で換金し、現金収入を得ることで経済を回していた。堂島の米相場では米を証券化した「米切手」取引が行われ、世界初の先物取引と称されるほど繁栄した。八代将軍吉宗は堂島の相場を統制すれば全国の米価を操縦できると考えたが、商人たちは自由放任こそ経済を発展させると信じた。いわば武士と商人の理想がぶつかる経済抗争下で、経済に暗い武家政権にあって僅かながら現実を知る吉宗は、銭の力を押しとどめられないと悟り先物取引を公認するに至る。そのプロセスを小説化した本書は、日本資本主義誕生の瞬間を捉えている。2025/09/09

まちゃ

51
堂島米市場の米先物取引を題材にした大阪商人と江戸幕府の経済バトル小説。面白かった。江戸時代から米の先物取引(差金決済)を始めていた大阪商人のバイタリティは凄まじい。相場で決まった米価が日本中の人々の暮らしに影響したからこその「天下の値段」2025/08/30

kk

23
図書館本。米価統制の目的で大阪の米取引を政策的な管理下に置こうと目論む幕府と、民間の自治的な商取引を守ろうとして立ち向かう大阪商人達との熱い闘いを描く歴史小説。「米商人はなぜ帳合米取引を行うのか」という問いかけと、その問に対する答えと気付き。お話の筋は些か寓話的ではあるものの、この根本的な問題意識には、なかなか読ませるものを感じました。2025/08/23

モーモー

13
米と貨幣という2つの存在があった八代将軍吉宗の時代。 幕府は江戸だが経済を支配しているのは米相場がある大阪堂島。 幕府は支配を目論むがというストーリー。非常に経済の勉強になる逸話でした。 2025/08/30

ちび太

5
お米に興味があって読んだ。徳川八代将軍による米相場への介入に対抗する大阪商人の話し。半沢なんちゃら的なお堅い経済系の話になりそうな題材だが、どこか滑稽さがあり喜劇的なのは大阪が舞台だから?史実が気になったので、享保の改革について詳しく知りたくなった。2025/08/12

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