一撃のお姫さま

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一撃のお姫さま

  • 島本 理生【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 文藝春秋(2025/06発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163919867
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

他人からはままならない恋愛に思えても、本人たちは案外、その”雑味”を楽しんでいるのかもしれないーー。

*5つのちょっと不思議な、新たなる読書体験
「停止する春」
東日本大震災から11年目。会社で毎年行われていた黙とうがなくなった。
それから私は、仕事を休むことにした。代わりに、毎日時間をかけて大根餅を作る。ある日、八角の香る味玉を作り置きした私は、着ていたパジャマの袖口を輪にして戸棚に結び、首を突っ込んだ……。

「最悪よりは平凡」
掃除機をかければインコをうっかり吸い込み窒息死させ、夫が書斎を欲しがれば娘を家から追い出す母に、「妖艶な美しい娘」をイメージして「魔美」と名づけられた私。顔見知りの配達員にはキスされそうになり、年下のバーテンダーには手を握られ、不幸とまでは言い切れないさまざまな嫌気を持て余す。

「家出の庭」
ある日、義母が家出した。西日に照らされた庭に。青いテントの中で義母はオイルサーディンの缶を開け、赤ワインを飲んで眠る。家出3日目、私はお腹に宿した子が女の子だと知る。

「God breath you」
女子大でキリスト教を中心に近現代の文学を教える私はある日、ほろ酔いでおでんバーから出たところを若い青年に声をかけられる。彼は、世を騒がせた宗教施設で幹部候補として育てられた宗教二世だった。

「一撃のお姫さま」
歌舞伎町が舞台のアニメ主題歌の仕事を受けたアーティストの睡は、音ゲーの配信者兼会社員の友人から、曲作りのためホストに通うことを提案される。100万円を使い切ることを決めた彼女は夜な夜なチープな照明に照らされ、シャンパンコールを浴びることになるがーー。

内容説明

大震災から11年目、会社で行われていた黙とうがなくなった。私は仕事を休むことにした。代わりに毎日、大根餅を作る。死んだ獣の肉を食べるほどの気力はなくとも、生きて欲するものがあるということを味わいたいのかもしれない。(「停止する春」)。〈美人で妖艶な娘〉をイメージし「魔美」と名づけられた私。顔見知りの配達員にはキスされそうになり、年下のバーテンダーには手を握られ、不幸とまでは言い切れないさまざまな嫌気を持て余す。(「最悪よりは平凡」)。ほか3編。

著者等紹介

島本理生[シマモトリオ]
1983年東京都生まれ。98年「ヨル」で『鳩よ!』掌編小説コンクール当選(年間MVP受賞)。2001年「シルエット」で群像新人文学賞優秀作、03年『リトル・バイ・リトル』で野間文芸新人賞、15年『Red』で島清恋愛文学賞、18年『ファーストラヴ』で直木賞を受賞。21年『2020年の恋人たち』で「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

139
島本 理生は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、著者の新境地でしょうか、奮闘する女性たちの短編集、オススメは、『最悪よりは平凡』&表題作『一撃のお姫さま』です。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639198672025/07/16

美紀ちゃん

70
「停止する春」無意識で死にたくなる辛さがよく書かれていて友人の温かさにとても救われた。不倫男の安易な身勝手は本当に許せない。「最悪より平凡」名前のせいで不便なこともある。魔美。名前は自分では選べない。「一撃のお姫さま」1月でホストに90万円。経費?それは制作のために必要だったから。目的達成できて良かった。作者の先生にも感動してもらえるレベルのものができて、プロだなと思った。最近の読書の中にたびたび「女性専用風俗」が出てくる。流行っているのか?5つの短編集。どれも良かった。島本理生さん読みやすくて好き。2025/07/05

pohcho

58
短編五編。島本さん味が薄いというか、綿矢りささんとかトリコさんとか金原ひとみさんとか、違う作家さん味を感じた。大学教員と年下の宗教二世の恋愛を描いた「God breath you」が一番島本さんらしいかな。どこかほのぼのとした「家出の庭」が一番好き。2025/07/01

まちゃ

57
女性の一人称で語られる五つの短編集。ままならない恋愛や日常に、時に悩み、抗い、受け入れる主人公たち。そんなことの連続が人生かもしれないと感じさせる作品でした。【収録作】「停止する春」「最悪よりは平凡」「家出の庭」「God breath you」「一撃のお姫さま」2025/07/08

sayuri

39
「停止する春」「最悪よりは平凡」「God breath you」「家出の庭」「一撃のお姫さま」5話収録の短編集。島本さんらしからぬ装幀に戸惑うも、一行目からちゃんと島本さんだった。ただ、いつもの官能的な香りは鳴りを潜め、若干ソフトな印象。恋愛も人間関係もままならない。抗いたい自分と抗えない自分の狭間で揺れる登場人物の感情がリアル。島本作品を読むたび感じるのは破壊衝動。登場人物達と共通点もなければ共感ポイントもないけれど、ふと目にした文章で自身の現状を壊したくなる衝動に駆られた。痛みと切実さを伴う短編集。 2025/07/07

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