出版社内容情報
2023年⇒1993年
人生のどん詰まり、死んだ父と過ごした奇跡の3日間
最低の父がくれた、最高のメッセージとは--
後悔と悲しみを抱え生きる全ての人へ
心震わす、感動作
内容説明
2023→1993。人生のどん詰まり、死んだ父と過ごした奇跡の3日間。最低の父がくれた、最高のメッセージとは―46歳の夏、同い歳の父の命を救う旅。後悔と悲しみを抱え生きる全ての人へ。心震わす、感動作。
著者等紹介
平岡陽明[ヒラオカヨウメイ]
1977年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2013年「松田さんの181日」でオール讀物新人賞を受賞し、デビュー。19年刊行の『ロス男』で吉川英治文学新人賞の候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
187
直志は、カメラマン廃業を決意、妻に先立たれ、一人息子の玲司はひきこもり。カメラの師匠に廃業を報告した後、物語は動き出す。最後と決めたカメラ仕事中に1993年にタイムスリップ。借金苦の末に自動車事故で死んだ父と出会う。それは父が亡くなる四日前。ろくでもないと思ってた父。父の生き様を見て、直志は何を思ったか。父の死を止めるのか止めないのか。父と話すことで、直志は玲司との接し方を考える。やってることはめちゃくちゃだが、直志の父は間違いなく息子思いのグレート・ファーザーであった。平岡陽明作品は今作も温かい。2025/03/01
おしゃべりメガネ
96
う~ん、ちょっと思ってたほど本作にハマれなかったなぁ。間違いなくステキないい話なんだろうけど、どのキャラにも感情移入できなかったのが原因かもしれません。主人公は46歳のカメラマン「直志」で、そろそろカメラマンも引退かと決意したトキに不思議な出来事に見舞われ、30年前へとタイムスリップしてしまいます。そこで出会ったのが、幼い頃に亡くなった父親でしたが、この父親がなんせダメな輩で、このキャラクターが本作にハマれなかった要因かと。もっと素直なキモチで読めれば良かったのですが、今作は残念ながらスッキリせずでした。2025/03/17
machi☺︎︎゛
86
妻に先立たれ1人息子は引きこもり、本人はカメラマン廃業寸前。そんな人生のどん底にいた直志は謎の声に導かれ辿り着いた先は30年前。そしてその世界で出会ったのは借金を苦に亡くなった直志の父親だった。ろくでもないと思っていた父親の知らなかった顔を知り直志の気持ちは変わっていく。最後は一気にファンタジー色強くなったけど感動も得られて満足の1冊だった。2025/04/17
ゆみねこ
75
かつて売れっ子カメラマンだった時岡直志はカメラマン廃業を決意し、これが最後のカメラ仕事と決め出かけた先の伊東競輪場で30年前に自動車事故で死んだ父と出逢う。1993年にタイムスリップし、亡くなる4日前の父。うーん、何となく乗れずにサラッと読了。この父親のキャラクターが好きになれなかったことが原因かも?2025/05/06
Ikutan
69
かつては売れっ子だったカメラマンの時岡は、今はゴミ収集のバイトで食いつなぎ、借金まみれ。妻に先立たれ、一人息子は引きこもりのどん底の日々。ある日、廃業を決意し、師匠の大山を訪ねる。大山から出された宿題は『これまでの自分に足りなかったものは何か』を考えること。そんな彼が、最後かもしれない撮影仕事で訪れた伊東で、1993年にタイムスリップ。この年に借金の末、事故で亡くなった父に出会う。知らなかった父の姿や思い。そして死の真相。後半は少しドキドキ。最後は伏線も回収され、後味良好。心温まるちょっと不思議な物語。2025/04/08
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