よむよむかたる

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よむよむかたる

  • 朝倉 かすみ【著】
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  • 文藝春秋(2024/09発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163918976
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

この小説は、著者の母が参加していた読書会の風景がきっかけで生まれました。
それはどんな読書会だったのか。執筆に際しての著者エッセイから一節をご紹介します。

 わたしは、この「ちいさな集まり」の一員になったときの母が、もともとの母であるような気がした。
 母親とか、五女とか、ドコソコの奥さんとかの役割をとっぱらった母というひとが出現したようだった。
 へんてこな言い方かもしれないが、そこでの母はたいそうフレッシュな老人だった。いきいきと目を輝かせ、みずみずしく笑っていた。
 これから始める小説で、わたしがまず書きたいのは、「ちいさな集まり」だ。そこでフレッシュな老人たちと少し疲れた若者が顔を合わせる。やがてどちらも「もともとのすがた」で語り合うようになるはずだ。

本を読み、人生を語る。人が生のままの姿になり言葉が溢れだす。そんな幸福な時間をぎゅっと閉じ込めたい、という願いが込められた物語です。


〈あらすじ〉
小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」には今日も老人たちが集まる。月に一度の読書会〈坂の途中で本を読む会〉は今年で20年目を迎える。

店長の安田松生は、28歳。小説の新人賞を受賞し、本を一冊出したが、それ以降は小説を書けないでいる。昨年叔母の美智留から店の運営を引き継いだばかりだ。その「引き継ぎ」の一つに〈坂の途中で本を読む会〉のお世話も含まれる。何しろこの会は最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳の超高齢読書サークル。それぞれに人の話を聞かないから予定は決まらないし、連絡は一度だけで伝わることもない。持病の一つや二つは当たり前で、毎月集まれていることが奇跡的でもある。安田は店長の責務として世話係だけをするつもりだったが、「小説家」であることを見込まれて、この会の一員となる。

安田は読書会に対しても斜に構えていた。二作目が書けない鬱屈がそうさせていたのかもしれない。しかし、読書会に参加し、自分でも老人たちと「語る」ことで心境に変化が訪れる――。

内容説明

小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」には今日も老人たちが集まる。月に一度の読書会“坂の途中で本を読む会”のためだ。この会は最年長92歳、最年少78歳の超高齢読書サークル。それぞれに人の話を聞かないから予定は決まらないし、連絡が一度だけで伝わることもない。この会は発足20年を迎え、記念誌を作ろうとするが、すんなりと事が進むはずもなく…。

著者等紹介

朝倉かすみ[アサクラカスミ]
1960年北海道小樽市生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第三七回北海道新聞文学賞を、04年「肝、焼ける」で第七二回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。09年『田村はまだか』で第三〇回吉川英治文学新人賞を受賞。19年『平場の月』で第三二回山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

300
第172回直木賞候補作第二弾(2/5)、朝倉 かすみ、3作目です。本書は、超高齢者読書会&喫茶店シトロン雇われマスター成長譚でした。良作ではありますが、直木賞受賞までの勢いは感じられませんでした。しかしながら文藝春秋刊のため、可能性はあります。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639189762025/01/08

Sato19601027

248
後半のエピソードに感情が揺さぶられる。北海道小樽市の喫茶シトロンで、毎月第一金曜日に集う老人たちの”坂の途中で本を読む会”が、20周年を迎え、公開読書会と記念冊子の刊行を行うことになった。読書会と記念事業の様子が、20代の新規会員、新人賞作家兼雇われマスターの安田松生の視点で語られる。順番に朗読して、感想を言い合う。物語の内容だけではなく、朗読する声や抑揚にも賛同しながら、時には本筋から大きく脱線もする。しかし、本好きの仲間と一緒にいる楽しい時間。微笑ましい中に、人生の終盤へ向けた覚悟も見える。良い。2025/01/10

fwhd8325

220
佐藤さとるさんの名前を見た時、とても懐かしい気持ちになりました。その作品は学校の図書館で読んだ記憶があります。この物語は、年齢を重ねていくと、この方々のようになるものとは思っているので、それはリアルティを強く感じるのですが、北海道の方言、賑やかな会話になかなかついて行けなく、集中できませんでした。2024/12/07

のぶ

217
こんな読書会があったらうらやましいと思った。「坂の途中で本を読む会」がそれで、78歳から92歳まで6人の男女が会員で、舞台は小樽の古民家喫茶店。月に一度の読書会をこの喫茶店で開いている。主人公は喫茶店で雇われ店主をしている安田松生。新人賞を受賞して単行本も出版されたものの、今は「自称小説家」でもある。これら登場人物が個性豊かに描かれていて面白い。元気に話してはいても、安田以外は全員が高齢者である。体調は悪くなり、感情のコントロールが効かなくなり、記憶は曖昧になっていく。にぎやかで寂しい読書会が素晴らしい。2024/10/08

いつでも母さん

188
小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」では、92歳~78歳の高齢者6名で構成される〈坂の途中で本を読む会〉という読書会が月一貸し切りで行なわれていた。そこに28歳の店長・やっくんが仲間入りし、発足20年を記念して記念誌に公開読書会を開催することに・・朝倉さんの新作はぬくもりと、現実の悲哀交々がじんわりと沁みてくる読書だった。このメンバー構成には多少無理があるなぁと思いつつ、繰り広げられる会話や間が腹立たしくも愛おしいのだ(クゥ)読了後「皆さんお達者で」と、声を掛けたくなった。2024/10/09

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