内容説明
「これは殺人事件だよ!」伝説の取調官、覚悟の告発手記。「週刊文春」の衝撃スクープがついに一冊に!未解決怪死事件、再捜査中止の真相は?自身が手がけた捜査と完落ちテクも特別公開!
目次
第1章 2023年 告発
第2章 2018年 捜査
第3章 1983年 原点
第4章 2004年 成果
第5章 2005年 時効
第6章 2005年 監禁
第7章 2006年 共感
最終章 2024年 遺族
著者等紹介
佐藤誠[サトウマコト]
警視庁捜査一課殺人犯捜査第一係、通称「サツイチ」の元警部補。1983年、警察庁に入庁。2004年に捜査一課に配属された。数多くの殺人犯と対峙し、“伝説の落とし屋”との異名をとる。「木原事件」では木原誠二氏の妻・X子さんの取調べを担当した。2022年に退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
89
2023年7月、木原誠二官房副長官(当時)の妻・X子さんの元夫“未解決怪死事件”(2006年発生)をめぐり、1人の元刑事が実名告発をした。警視庁捜査一課殺人犯捜査第一係・元警部補の佐藤誠氏が著者。「はっきり言うが、これは殺人事件だよ! 当時から我々はホシ(容疑者)を挙げるために全力で捜査に当たってきた。ところが、志半ばで中断させられたんだ」そんな佐藤氏が木原事件への思いを語る。後半はご自身の刑事の原点となった事件や取り調べの真相、テクニック等を明かす。告発だけで1冊と思ってたが表紙に俺の捜査秘録の文字が。2024/09/11
チェアー
5
筆者の言っていることは説得力があると感じる。犯人が誰かについてはもっと捜査しなければならないが、殺人事件であることは確信しているようだ。これだけ捜査情報を暴露しているのに、警察組織からは何も言ってこないのも不思議だ。反論しても「なら事実はどうだ」と聞かれた時に詰まってしまうからだろう。 2024/08/07
Tomitakeya
2
これ、本当の話なのか?明らかな殺人事件を、自殺として片づけるのか? 政治家や警察官僚の都合だけで、犯罪がなかったことになるなんて、民主国家である日本ではないと思っていたのに。 半ばあたりでは著者の捜査体験も織り込まれていて、取り調べノウハウも書かれていて、面白い。人は論理ではなく、感情や情けといったことで動いていくものだということがわかる。 犯罪がなかったことにされるなんて、日本はそんな国だったのか?!?!2024/11/29
Akio Kudo
2
★★★★★ 取り調べの時に雑談で被疑者と打ち解ける手法に目から鱗。2024/08/02
はち
1
やっぱりなんだかんだ言っても大切なのは人の心がわかるかだよなあと再認識します。経験が浅い時のプレッシャーがあった話など、本音ベースで書いてくれてるところなど、のめり込むようにあっという間に読み進める内容でした。勇気ある一冊でした。2024/07/03