出版社内容情報
『クライマーズ・ハイ』『日本のいちばん長い日』の巨匠監督が描く青春物語。
ハリウッドで女優デビューしながら道半ばに終わった母の無念を晴らすべく、単身ニューヨークの演劇学校に飛び込んだ日本人青年。
人種の坩堝の演劇学校で経験する、驚くべきメソッドの数々。
やがて彼の前に「大きな謎」が立ちふさがる――
役所広司さん、推薦!
「原田眞人監督、74歳にして初の本格書き下ろし小説。舞台は、ニューヨーク! 世界に打って出ようという若者たちに、ぜひ読んで欲しい作品です」
内容説明
『クライマーズ・ハイ』『日本のいちばん長い日』の巨匠監督が描く青春物語。ハリウッドで女優デビューしながら道半ばに終わった母―その無念を晴らすべく、単身ニューヨークの演劇学校に飛び込んだ日本人青年。人種の坩堝の演劇学校で経験する、驚くべきメソッドの数々。やがて彼の前に「大きな謎」が立ちふさがる―
著者等紹介
原田眞人[ハラダマサト]
1949年静岡県沼津市生まれ。沼津東高校卒業。ロンドン語学留学を経て、ロサンゼルスで映画評論家として活動。帰国後、79年に『さらば映画の友よ インディアンサマー』で監督デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
139
74歳にして初の本格書き下ろし小説という事で、原田 眞人、初読です。本書は、NY演劇学校青春譚でした。 頁数の割には、ドラマがなかった気がします。世界的な物価高で、円安の状況下だと、日本人の留学生は相当大変なんでしょうね。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163918570 2024/07/25
tetsubun1000mg
14
まったく知らない作家でしたが、帯の役所広司さん推薦「世界に打って出ようという若者たちに、ぜひ読んで欲しい作品」とのコメントで選んだのが大正解! 「クライマーズ・ハイ」など手掛けた74歳のベテラン監督の初小説らしいが、ニューヨークの演劇学校での授業の様子が凄い。 新鮮で驚くメソッドで進められるのだが、ぎこちない生徒が次第にその意図を理解し始めてイキイキと動き、声や表情も変わって受講者や講師も一緒に盛り上がってていく様子がリアルで熱い! 人種、出身、年齢、生い立ちも違う受講者たちの感情の絡み合いもgood!2024/07/18
ぱぴゅ~~ん
5
結局作者が書きたかったのは、欧米と日本の近代の演劇の歴史の一端だったようです。それだけでは味気ないので、ミステリー的要素も加味された、演劇を通しての若者の成長と恋の物語という体裁をとったのではないでしょうか。小説としては、歴史的内容は簡略化し、レッスン内容のバリエーションを豊かにした上での青春群像劇に仕上げてほしかったですね。歴史的内容を端折って読めば、かなり面白い小説ですから。2024/07/15
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