トヨタ中国の怪物―豊田章男を社長にした男

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トヨタ中国の怪物―豊田章男を社長にした男

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  • サイズ 46判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163918051
  • NDC分類 537.067
  • Cコード C0095

出版社内容情報

トヨタ最大の秘密を知る男の「告白」

企業人の“業”を描く児玉博さんの今作は、トヨタの中国事務所総代表だった服部悦雄氏が主人公です。服部氏は、「低迷していたトヨタの中国市場を大転換させた立役者」であり、「トヨタを世界一にした社長、奥田碩を誰よりも知る男」であり、何より「豊田家の御曹司、豊田章男を社長にした男」として、自動車業界では知る人ぞ知る人物です。トヨタをモデルにしたベストセラー小説『トヨトミの野望』の作中にも、服部氏は「中国の怪人」として仮名で登場します。

 服部氏は戦争中に生まれ、27歳まで家族とともに中国にとどまりました。毛沢東の大躍進運動、文化大革命では、一羽の腐った雀を家族で分け合うような飢餓や、零下20度の小屋での一人暮らし、原生林での強制労働と、日本人ならではの苦難を体験します。 帰国後、トヨタに入社。アジア地域の担当を命じられ、トヨタ中興の祖である豊田英二と上司の奥田碩の目に留まり、服部氏はみるみる頭角を現します。

 実はトヨタは、中国への進出が遅れたために中国政府から自動車生産の許可が下りず、90年代に世界の他メーカーに大きく引き離され、ドン底の状態に陥っていました。奥田碩会長は、創業家御曹司の豊田章男を中国本部本部長に据え、中国市場の建て直しを命じるのですが、そこには章男が失敗すれば、豊田家をトヨタの経営から外すことができる、という奥田の深謀遠慮がありました。

「章男君程度の社員はトヨタにはゴロゴロいる」、「社長になれるかどうかは本人のがんばり次第だ。創業家に生まれたからといって社長になれるものではない」と公言していた奥田。 そこで、豊田章男が頭を下げたのが服部氏でした。奥田の最側近でもあった服部氏は、トヨタ中国事務所総代表としていかなる決断を下したのか……。

服部氏の初のロングインタビューを元に、トヨタの中国進出と、豊田家世襲の内幕を赤裸々に描いた圧巻のノンフィクションです。







内容説明

満州で生まれ、27歳まで中国で育った服部悦雄。大躍進運動、文化大革命下の中国で、零下20度の小屋での一人暮らし、原生林の強制労働と、日本人ならではの苦難を経験する。帰国後、トヨタ自動車販売(現・トヨタ自動車)に入社。豊田英二、奥田碩に重用されてみるみる頭角を現すが、やがて、奥田vs.創業家の御曹司、豊田章男の対立に、図らずも巻き込まれてゆく…。

目次

中国人の本質
豊田章一郎の裏切り
日本の小鬼
毛沢東の狂気
零下20度の掘っ建て小屋
文化大革命の嵐
悲願の帰国
日米自動車摩擦の代償
豊田英二の危惧
はめられたトヨタ
起死回生の秘策
豊田章男の社長室

著者等紹介

児玉博[コダマヒロシ]
1959年生まれ。大学卒業後、フリーランスとして取材、執筆活動を行う。月刊「文藝春秋」や「日経ビジネス」などで発表する企業や官庁のインサイドレポートに定評がある。2016年、第47回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

99
実は、業界の人物伝は提灯記事のようなものが多いので、あまり読む気がしない。ただ本書で取り上げられた服部悦雄氏は特に有名な方ではないが、中国に関わる出自に興味を惹かれた。技術者として満州国に渡った家族のもとに中国で生まれ、父が共産党に留用されたため中国で育ち、1970年、27歳で初めて日本に帰国。その間、日本人ということで辛い目にあいながらも学業に秀でることに救いを見出すが、文革の嵐に巻き込まれ塗炭の苦しみを味わう。帰国後トヨタに職を得、その中国語能力と身に染みている中国社会に関するノウハウで人脈を拡げ⇒2024/06/03

PEN-F

43
アメリカ、中国、ドイツ、そして日本。自動車大国と呼ばれる国々は、自動車産業の経済規模の大きさ故か、政治が介入しすぎる傾向があると思う。もっとフラットな市場で競い合えば、どこの国が覇権を握るのか興味が尽きない。民間企業が知恵と努力を重ね、常に進化を続けてきた自動車産業が、時の政府の政策の道具にされているのが悔しい。2024/04/28

キタ

25
トヨトミシリーズが面白かったので、そこからの派生で。服部氏の生い立ちと併せて中国の戦後史にかなり紙幅を割いていて、その辺疎い自分としては勉強になった。しかし、一党独裁とは恐ろしいですね。その時代を生き抜いた服部氏は肝が据わってます。 可能であれば、服部氏の人物評をその時代、時代の上司、同僚、部下からのインタビューが入ってたらもっとよかったけど、本書だけでも十分楽しめた。 著者の本では、「起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡」も面白いのオススメ。 2024/11/10

はやたろう

24
トヨタが中国でこれほど苦しんでいたとは知らなかった。それにしても中国人の本質という「きれいに死ぬよりも、惨めに生きた方がまし」という考え方は、驚くとともに、一理あるなと。で、この中国人でも日本人でもないフーブー氏の苦しんだからこそ、今もりぞう氏はあるのかもよく分かった。 ついでに中国の悲惨な歴史も分かった。2024/06/22

TAKA0726

16
低迷のトヨタ中国市場を大転換させた立役者、中国総代表服部悦男雄氏のノンフィクション。トヨタを世界一にした奥田社長を誰よりも知り、御曹司章男を社長にした男「トヨトミの野望」にも中国の怪人として登場。トヨタは中国への進出が遅れ90年は世界の他メーカーに大きく引き離されドン底状態。奥田会長は豊田章男を中国本部長に据え中国市場の建て直しを命じ そこで奥田の側近の服部氏に頭を下げる。中国共産党の恐ろしさ、トヨタという会社の異質さ、歴代社長の人間模様が 面白かった。中国では大きな男は間抜け、小男は抜け目なく頭がいい。2024/10/06

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