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内容説明
火災から復活まで477日の完全ドキュメント。
目次
第1章 昭和館がなくなった。(うちはもうダメ;まあ、しょうがないやろ;リリーさんが助けてくれた ほか)
第2章 暗闇の力を信じたい。(たったひとつの希望;光石さんのやさしさ;北九州で一番不幸な女 ほか)
第3章 わたしたちの居場所。(映画館はどうあるべきか;鶴瓶さんがやってきた!;出会いと別れ ほか)
著者等紹介
樋口智巳[ヒグチトモミ]
1960年、福岡県北九州市小倉出身。小倉昭和館の三代目館主。2022年8月、83年もの歴史ある建物を焼失。まちの人たちと、多くの映画人たちに支えられ、2023年12月に再開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
85
九州小倉の旦過市場にあった小倉昭和館。火災でもう最後になるというとき館主は再建を目指し多くの人々や芸能人、クラウドファンティングなどで見事に再建するまでを描いた本。ネットで検索してみたら今も上映を続けていてほっとした。昔はどこの町でも映画館はあったと思う。時代とともにビデオやテレビの影響でどこも赤字で姿をけしていった映画館。私の住んでいる市内の本来の映画館がなくなってもう忘れてしまうくらいの時が過ぎた。シネコンで見る映画はきれいだけど、あの雰囲気には今も馴染めず・・・・2024/04/24
どんぐり
84
2022年8月、小倉の旦過市場一帯が火災に見舞われた。その一画にあった83年もの歴史ある映画館の「小倉昭和館」も焼失を免れなかった。その映画館再生の記録である。いまの時代、映画館は儲かる商売ではないが、クラウドファンディングを立ち上げ、2023年12月に再生を果たしている。映画館の再生は、NHKのドキュメンタリーや、川本三郎の〈門司港、小倉昭和館とごまさば〉の紀行文を読んでいたので知っていた。昭和館は、映画とともに講演などの各種イベントもあり、映画人たちが訪れる場所にもなっている。→2024/09/05
fwhd8325
66
まだ、旦過市場の火災が起こる前のことですが、旅先で、映画を見ることはあまりないので、昭和館の前を通り過ぎるだけだったことを後悔しています。誘惑に駆られA級小倉劇場に入ってしまいました。私の子どもの頃を思い出せば、映画館は街にあり、娯楽の中心でした。少し前は寄席もそうだったのでしょう。この著書を読んでいると、たくさんの方々から愛されていたことがよくわかります。再開したことはとても喜ばしいことです。2024/02/08
タピオカ
19
小倉昭和館は、選りすぐりの作品をリーズナブルに観せてくれるとても温かい映画館。2週間ごとに通う中で、売り子までやる樋口さんの姿をいつも目に留めていました。一昨年の8月、一帯を襲った大規模火災により消失。単館映画館が、次々と姿を消していくこの時代であっても、多くの人々の熱意により再生を決意した樋口さん。オープンまでの道のりを、不安も含め包み隠さず綴ってあります。再開後最初の映画は「ニューシネマパラダイス」もちろん観に行きましたよ!2024/02/13
nobu23
9
火事で無くなってしまった、老舗の九州の映画館の再生を描いた本。館主自身による葛藤や想いなどが語られている。九州に行く事があれば寄ってみたい。2024/11/09
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