出版社内容情報
初午の真夜中、水垢離に臨もうとしていた喜八郎たちのすぐそばで、男女が川に飛び込んだ。たまさか女を助けた喜八郎は、ふたりが奉公先の賭場で恋仲になった挙げ句に心中を図ったと知る。賭場で恋仲はご法度だが、なんとか女を救おうと、喜八郎は賭場の貸元と直談判に及ぶが……。
そして喜八郎と秀弥の恋の行方にも新たな展開が!
内容説明
初午の真夜中、水垢離に臨もうとしていた喜八郎たちのすぐそばで、男女が川に飛び込んだ。女を助けた喜八郎は、ふたりが奉公先の賭場で恋仲になった挙げ句に心中を図ったと知り、賭場の貸元と直談判に及ぶが…。そして喜八郎と秀弥の恋の行方にも新たな展開が!
著者等紹介
山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年、高知県生まれ。97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。15年、その功績により長谷川伸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
万葉語り
27
シリーズ6作目。なんだか久しぶりの喜八郎。ずいぶん落ち着いてしまったなあと思いながら読み進めた。流行り病で夜の町から人がいなくなってしまうのは今の世の中に通ずるものがあるなあと思った。最後はまるで、シリーズが終わるような展開だった。2023-322023/03/11
ひさか
23
オール讀物2021年2月号起請文、5月号冷夏のいもがゆ、8月号正月の甲羅干し、2022年1月号初午参り、3,4月号さくら湯桜餅、6月号梅雨のあおやぎ、11月号固結び、の7つの連作短編を2023年1月文藝春秋刊。シリーズ6作目(番外の梅咲きぬを含む)。一力節は健在。心中事件の騒ぎをなまこ壁の二七とどう決着していくかを3話を費やして描いてあるが、あまり共感できなかった。喜八郎と秀弥のことを描く表題作は要(かなめ)の話だと思うが、そのわりには書込み不足な気がする。こちらを複数話等で丁寧に描いて欲しかったです。2023/04/20
デジ姫
12
人情・男気・緊張とあちこちに散らばめられやっぱり山本一力さんの作品はどれも読みごたえあり満足感に浸りました。やっと二人が結ばれホッとしました。2023/02/24
さく
6
兄弟のように育ち、仲の良かった二人がすれ違う。その訳がなんとも歯痒い感じで。身投げしたが、助けられて、歩み出すまで。色々な揉め事に、知力胆力を使って、助ける損料屋喜一郎。そして、大切な人を迎える事になった。奥ゆかしくて、皆が応援して。一力節。2023/08/19
ま
6
男気のある損料屋喜八郎の、義理人情、筋を通した談判のお話。装画、ラストシーンの秀弥と喜八郎ですね❤️2023/03/26
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